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自社ならではのコンテンツで潜在層へアプローチ

シリーズ│採用マーケティング

Published on 2020/05/01

求職者優位の“採用氷河期”が依然として続くなか、採用スケジューㇽの動向や新たなHRテックツールが注目され、採用活動を取り巻く環境も変化を続けています。そんななかいま注目されているのが、マーケティングの概念を採用活動に当てはめた「採用マーケティング」です。企業と応募者のより深い理解に基づく採用-就職を実現するための採用マーケティングの背景や考え方をご紹介します。

 

コンテンツ制作の基本は「誰に」「何を」「どのように」伝えるか

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採用におけるコンテンツマーケティングでは、自社へ応募済みの層や、ファン層、あるいは未接触の潜在層を含め、継続的にコンテンツを発信することで興味喚起し、応募意欲を高め、最終的には自社に愛着や信頼感をもって入社し、働いてもらうことを目指します。すぐに効果を期待するというよりは、長い時間をかけて段階的に入社にむけた意欲を醸成するマーケティング手法として確立されてきました。

 

では、コンテンツマーケティングで中心的な役割を担うコンテンツ制作はどのような点を意識すればいいのかみていきましょう。コンテンツを発信し続けるうえで大事なことは読み手とのコミュニケーションです。そのため、まず1つ目のポイントは、誰に伝えるのかを明確にすることです。これは、すでに書いたように「自社のことを知らない」または「応募候補に挙げていない」層や「自社に応募しているが他社と迷っている」層になります。2つ目のポイントは、何を伝えるのかです。採用活動を通じてアンケート調査や採用管理システムに蓄積されたデータを分析するなど、就職活動中の学生の動向を知ることで、伝える内容を検討するのもひとつの方法です。さらに、学生側の視点だけではなく、自社として伝えたい内容も発信していく必要があります。学生側と企業側の2つの視点で検討していくといいでしょう。そして3つ目のポイントは、どのような構成や表現で伝えるべきかを考えることです。読み手にきちんと理解してもらうためには、理解しやすい順序や構成、表現で記事をまとめる必要があります。

 

伝えたい情報を多様な切り口で紹介する

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採用シーンでよく作成されるコンテンツには、「採用メッセージ」「募集職種」「事業内容・提供サービス」「社員紹介」「社内の様子」「キャリアパス」「社内制度・働き方」「選考ステップ」などが挙げられますが、これらをさまざまな切り口で発信することで、読み手のフェーズに応じて、興味喚起、応募、入社意志の醸成をおこなうことができるでしょう。

 

どのような切り口があるか、いくつか事例をご紹介します。

 

対象:応募者
目的:選考/内定辞退が多いため、ネームバリューや会社規模に左右されない入社を後押しするコンテンツ
コンテンツ例:
① 人事や面接官以外の社員との接点がない応募者に対して、様々な現場で活躍する社員が働く環境などについていきいきと語る
② 入社3年目の社員にインタビューをおこない、「こんな不安もあったけど、今では〇〇です」という、近い将来の成長をイメージできる先輩社員の声を紹介

 

対象:応募者(選考中)
目的:自社が求める人材像を理解してもらうためのコンテンツ
コンテンツ例:
① 自社の採用コンセプトを応募者向けに解説することで、選考に臨む姿勢と思いを近づける
② 「当社の攻略法」と銘打って、「会社が伝えたいこと」「応募者から聞きたいこと」をコンテンツ化。「攻略」以外にも「共感」「発見」「納得」といったフレーズで、応募者に何を求め、どういった人材を採用したく、そのために人事が何を知りたがっているかを詳細に伝える

 

これらのコンテンツは、制作時点では対象者を想定したうえで伝えたい内容を考えることになりますが、できあがったコンテンツは、対象者以外の応募者/潜在応募者が読んでも新しい発見がある可能性もあります。

まとめ

コンテンツ制作では、マーケティングの基本的な考え方を取り入れて、「企業が伝えたいこと」と「応募者や潜在層が知りたいこと」のギャップを適切なコンテンツで埋めることでコミュニケーションの成立を目指します。コンテンツや企画を検討する際には、自社が伝えたい内容だけではなく、応募者や潜在層が自社で働くイメージができるか、スキルが活かせるフィールドを想像できるか、ワクワクを感じられるかもあわせて考えるといいでしょう。


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