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Interview

定着率抜群のSE採用の秘訣を語る。
C-COMが実践する「相互理解」への取り組み

Published on 2023/11/02

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Profile

山下 亞純Asumi Yamashita

株式会社中央コンピュータシステム
人事部人事課 採用チーム

2018年入社。JA共済の普及システム/契約事務システムに携わったのち、2023年に人事部へ異動。現在は新卒採用チームのメンバーとして、採用戦略の立案から実施までを手掛ける。

株式会社中央コンピュータシステム(以下、C-COM)は、JAグループの一員として、JA共済の共済・保険システムの開発を60年以上にわたり手掛けているIT企業です。「人生を守るシステムエンジニアになろう。」という事業理念を示すキャッチコピーを掲げ、「相互理解」を重視した採用を行っています。プログラミング経験を問わず、あくまで人物面でのマッチングを尊重する同社では、実にSEの8割以上が元未経験者。さらに入社後3年離職率はわずか数パーセントと、業界では奇跡的というべき定着率を継続してきました。「共済+IT」という、多くの学生にとっては馴染みの薄い事業・仕事内容を、同社ではいかに学生にわかりやすく伝え、マッチングを図っているのでしょうか?「相互理解」の実現に向け奮闘する、採用チームの山下様にお聞きしました。

文理問わず「相互理解」を最重視する、独自のSE採用

まずは改めて、貴社の事業について簡単にご紹介いただけますか?

当社はJA共済連(全国共済農業協同組合連合会)を母体とするシステム会社です。1961年の設立以来、JA共済のシステムの開発、保守、ユーザーサポートまでを一貫して手掛けています。社員数は800名強で、その多くをSEが占めており、顧客であるJA共済連と密にコミュニケーションをとりながら、ニーズに適合した高品質なシステムを手掛けています。

採用サイトには「人生を守るシステムエンジニアになろう。」というインパクトのあるキャッチコピーが使われています。ここにはどのようなメッセージが込められているのでしょうか。

JA共済は「一人は万人のために、万人は一人のために」という「相互扶助(助け合い)」を事業理念に、農業者を中心とする組合員向けに各種保険サービスを提供しています。例えば生命総合共済の加入者数は2000万件以上にのぼり、非常に多くの人の生活を支えています。このサービスを安定的に稼働させるITシステムを開発することは、文字通り「人生を守る」仕事であると言えると思います。

専門的な技術職であると同時に、非常に社会貢献度の高い仕事なのですね。貴社の新卒SE採用では文理不問をうたわれています。実際のところ、文系の学生はどの程度採用されるのでしょうか。

学生の皆さんからもよく「文系でも大丈夫ですか?」と聞かれるのですが、当社のSEは実に8割以上が文系出身者や理系でもプログラミングに触れたことのない方であり、ほとんどの社員がプログラミング未経験で入社しています。

8割以上が未経験というのは驚きです。情報系出身者を優遇するIT企業が多い中、なぜ貴社ではそれほど文系出身者が多いのでしょうか。

特に意図して文系の学生を採用しているわけではなく、学歴やスキルに関係なく人物面を重視して採用を行った結果、たまたま文系のほうが多いというのが現状です。当社は親会社でありクライアントでもあるJA共済連との関係が非常に親密で、グループ企業として同じビルで働いています。SEはクライアントと折衝をする機会が多く、深いコミュニケーションを通して彼らが必要としているシステム要件を引き出し、具現化しなければなりません。プログラミングスキル以上に「対話力」や「周囲を巻き込んで仕事を進める力」が重要な仕事であるため、文系出身者が活躍するチャンスも大きいと言えるかもしれません。

文字通り「文理不問」を貫かれている理由がよくわかりました。貴社が新卒採用にあたって最も大切にしているものは何か、教えていただけますか。

「企業 対 応募者」の理想形は「相互理解」だと考えています。企業が一方的に応募者を選別するのではなく、お互いの「タテマエ」を取り払い、「ホンネ」で理解していく過程が「選考」である、と。そのため選考の各プロセスにおいては、当社のシステムが支えている「共済」の意義やSEのリアルな仕事内容、そして社内の雰囲気など、外からは見えにくい情報をわかりやすく伝えることに注力しています。そのおかげか、入社した若手社員に感想を聞くと、口をそろえて「入社前とのギャップはほとんど感じなかった」という答えが返ってきますね。

共済事業とSE業務の魅力を丁寧に訴求

続いて、学生との「相互理解」を実現するための個別施策についてお伺いしたいと思います。近年は学生との早期コミュニケーションの手段としてインターンシップを重視する企業が増えていますが、貴社ではインターンシップをどのような位置づけで実施されていますか?

インターンシップを選考の一部として捉える企業もありますが、当社のインターンシップにはそうした意図はなく、純粋に当社の事業内容、理念、仕事内容を理解していただく場としています。JAグループが提供している「共済」という商品は一般の学生にはなじみの薄いものですし、SEの仕事も情報系の学生以外にとっては想像しにくいものです。学部問わず、参加した学生すべてが「共済」と「SE」についてしっかり学べることを目標に、イベント内容を設計しています。

具体的には、どのようなインターンシップを実施されているのですか?

まず、夏季インターンシップでは共済・保険という商品の仕組みや意義を理解していただくプログラムを実施しています。通常の講義形式で伝えても堅苦しくなってしまうので、グループワークとして「謎解きゲーム」に取り組んでいただきます。謎を解いているうちに、いつの間にか「世の中のさまざまなニーズがどのようにして保険商品に置き換わっていくのか」ということを理解できるという内容です。毎年とても好評で、多くの学生から応募いただいていますね。

学生目線に立った、ユニークなインターンシップですね。

冬季インターンシップでは、夏季に学んだ共済・保険商品を支えるシステムがどのように作られているのか、というSE業務を模擬的に体験できるプログラムを実施しています。SEはプログラミングをする仕事だというイメージを持っている人も多いですが、当社のSEはクライアントであるJA共済連と距離が近く、クライアントとの対話からニーズを引き出し、システムを企画から考える上流工程が主業務となります。SE体験に参加された学生からは、「SEがこれほど対話の重要な仕事だとは知らなかった」と、驚きと喜びの声を多く寄せていただいています。

夏季・冬季のインターンシップを通じ、順に事業と仕事についてしっかり学べる効果的な設計です。他にも「相互理解」に向けて取り組まれていることがあれば教えてください。

入社後のギャップを防ぐためには、社風を理解していただくことも重要です。そのために当社にエントリーしていただいた方限定のイベントとして、社員とのオンラインパネルディスカッションを実施しています。若手社員、中堅社員、マネージャー、そして我々採用担当が登壇することで、異なる立場・年齢の社員の声を広く聞ける仕組みです。必ずすべてのディスカッションを視聴する必要はなく、自分の興味のある回だけ参加してもかまいません。登壇する社員同士が雑談を交えながら学生に語りかけたり、学生の質問に答えたりすることで、会社の雰囲気を伝えることが目標ですね。

オンラインを活用した取り組みもおこなわれているわけですね。面接以降の選考プロセスで「相互理解」を意識していることはありますか?

面接では一人ひとりの学生と丁寧に話し合うため、グループ面接は行っていません。また、最終面接に合格した後に入社を迷っている学生に対しては、希望に応じて社員面談を実施しています。学生が聞きたい話に適した社員をアサインして一対一で話していただくのですが、このとき人事から社員に対しては「率直に会社や仕事のことを話してください」としか伝えません。実際に現場で働いている社員と本音で話し合うことで、ありのままのC-COMを知っていただき、その上で入社を判断していただきたいからです。

IT業界で突出した定着率を実現

採用活動全体を通し、さまざまな角度から「相互理解」を図っていることがよくわかりました。ギャップ解消がそれだけ徹底されているということは、入社後の定着にも良い影響を及ぼしているのではないでしょうか。

当社では例年40名前後の新卒社員を採用していますが、入社3年後の離職率はゼロに近く、高い年でも5パーセント程度です。SEはハードな仕事だというイメージを持っている方もいらっしゃいますが、C-COMはワークライフバランスのとりやすい職場環境ですし、部下がちゃんと休めるよう、むしろ上司からうるさく声をかけるような社風です。そうした働きやすさも、定着率の高さにつながっているのかもしれません。

貴社の持っているもともとの魅力と、誠実な採用活動がうまく結びついた成果ですね。最後に、今後の採用活動をどのように発展させていきたいか、中長期的なビジョンや目標をお聞かせください。

2021年に当社は神奈川県川崎市から東京都の豊洲に移転しました。以前よりもきれいなオフィス環境になった反面、東京都内にはIT企業の数も多いので、その中からいかにC-COMを見つけてもらうかが課題であると感じます。また、C-COMの開発業務は今後さらにJA共済の事業に深く関わるため、SEの大幅な増員を予定しています。そのため、採用チームとして掲げる目標は採用広報のさらなる強化。例えばエントリー者限定のマイページコンテンツを拡充したり、動画コンテンツを増やすといった手法も検討しています。私は個人的に、「就職するなら長く腰を据えて働ける会社を選びたい」と考えているのですが、同じように考えている学生に適した会社こそC-COMだと思っています。そうした魅力をしっかり伝え、今後もさらなる「相互理解」を目指していきたいです。

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