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Interview

企業理解を深め、内定承諾率を大幅向上
オーテックの内定者フォロー戦略

RECRUITMENT

Published on 2024/11/22

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Profile

浅野 洸俊Koshun Asano

株式会社オーテック
管理本部 総務統括部 人事課

2021年、新卒入社。総務課を経て、2022年4月より現職。新卒採用の採用教育を中心に、採用業務全般に携わる。趣味は長距離ドライブで、道の駅や喫茶店、温泉を巡って、その土地ならではの魅力を楽しむ。

空調自動制御システムの設計・施工・メンテナンス、および管工機材の提供を主力事業とする株式会社オーテックは、「『信頼』『進取』『創意』のもと、快適な建物環境づくりをめざして」という経営理念を掲げ、多様な背景を持つ社員たちが互いに意見を交わし、より良い企業づくりを目指しています。採用活動においても多様な人材を積極的に求めており、特に内定後のフォローアップに力を入れることで、内定承諾率を大幅に向上させてきました。今回は、人事課の浅野様に、オーテックが内定後のフォローアップに注力する理由とその具体的な取り組みについてお話を伺いました。

多様な人材を受け入れ、共に未来を築く会社を目指す

まずは、貴社の事業内容や特徴について教えていただけますか?

当社は、「環境システム事業」と「管工機材事業」という2つの柱を中心に展開しています。環境システム事業では、オフィスビルやホテル、病院、工場など、さまざまな建物の空調や電力、動力を制御する自動制御システムの設計・施工・メンテナンスを行っており、一方の管工機材事業では、バルブや配管材料、空調機材など、建設に必要不可欠な機材を提供しています。これらを支える根底には、「『信頼』『進取』『創意』のもと、快適な建物環境づくりをめざして」という経営理念があります。特に私は、この理念の中の「創意」に、オーテックの独自性や強みが表れていると感じています。現社長の考えである「みんなで会社をつくっていこう」という方針のもと、社員の意見を積極的に取り入れ、より良い企業を目指して努力を重ねています。

採用サイトでも、「会社はみんなでつくっていくもの」というメッセージを発信されており、トップページに掲げられている「仲間とともに挑む。私たちだから築ける未来がある」という言葉も、貴社の協働を重視する姿勢が強く表れていると感じました。

ありがとうございます。まさに、オーテックの中心には常に「人」がいます。社員一人ひとりの成長こそが会社の成長につながると考えており、多様な人材を受け入れ、共に未来を創り上げていくことが、当社の最大の強みだと自負しています。新卒採用においても、多様な人材を求めており、入社後は社員全員がアイデアを出し合い、共に成長していける環境づくりに注力しています。

新卒採用を担当するチームの構成はどのようになっているのでしょうか?

現在、新卒採用は4名のメンバーで対応しています。私を含む2名が主に採用教育を担当し、他の2名が面接や説明会などの運営を行っています。チームの特徴としては、私以外の3名全員が子育て中で、時差出勤などの制度を活用しながら、各メンバーの強みを生かして、ワークライフバランスを意識しつつ日々の業務を進めている点が挙げられるかと思います。働きやすい環境の中で互いにサポートし合いながら採用業務を行っています。

承諾率を大幅に向上させた内定者フォロー施策

貴社では、応募者の企業理解や志望度の向上を目指してさまざまな採用施策を展開していると伺っていますが、特に内定後のフォローアップに注力しているとお聞きしました。

はい。当社の主力事業である環境システム事業や管工機材事業は、建設業界の中でも非常にニッチな分野に位置しているため、応募者にとって事業内容を理解するのが難しいという側面があります。これまでも会社説明会を通じて応募者との接点を増やし、事業内容を説明してきましたが、さらに深く理解してもらうために、2025シーズン採用からは内定後に「インターンシップ」を実施しています。

他にも、内定後に東京支店で行われる「オフィス見学会」があり、各部署の業務内容を説明した上で、実際に社内を見学してもらう機会を設けています。さらに、希望者には「先輩社員とのフォロー面談」も実施しています。面談は、入社4年目以内の現場担当社員が対応し、予定していた30分の時間を超えて盛り上がることもしばしばあります。また、数名の内定者と社員1名で実施する「グループ面談」も行っており、ミニゲームなども取り入れてリラックスした雰囲気の中で、先輩社員や同期との交流を深める場となっています。

企業理解や仕事内容への理解を深める多様な施策を通じて、応募者との関係を築いているのですね。

特に、内定後のフォローアップに力を入れ始めたのはここ数年のことです。選考過程でもインターンシップを実施していますが、先輩社員とのコミュニケーションに関しては、意図的に内定後に集中させるようにしました。例えば、以前は会社説明会に先輩社員を呼んでいたのですが、先輩社員の参加前後で応募者の参加率に大きな変化が見られなかったことから、現行のスタイルに変更しました。

内定後に先輩社員とのコミュニケーションを集中させたことで、どのような効果が見られましたか?

近年、新卒採用の早期化が進む中、内定を出した後にどれだけ丁寧なフォローを行うかが、内定承諾の鍵を握っていると感じています。インターンシップやオフィス見学会、先輩社員とのフォロー面談、グループ面談は、企業や仕事内容の理解を深めてもらうと同時に、入社への意欲を高めるための重要な機会です。学生にとっても、「内定をもらった後の方が本音で話しやすい」という声が多く、選考過程でのプレッシャーから解放された状態で、企業と対等な関係を築けることが内定承諾率の向上につながっていると感じています。実際、一昨年の内定承諾率が39%だったのに対し、昨年は59%、今年は61%と、この2年で20ポイントも上昇しました。

学生に寄り添い、持続的な成功事例を積み重ねる採用活動

内定後のフォローアップに力を入れ、内定承諾率を大幅に改善されたとのことですが、浅野様ご自身が採用活動において大切にされていることは何でしょうか?

私は新卒でオーテックに入社し、総務や人事を経験してきました。就職活動を通じて「もっとこうすればいいのに」と感じた採用施策を、自分なりにノートにまとめ、入社後はそれを元にした改善提案を行うことが目標でした。入社2年目から採用業務に携わり、実際にさまざまな改善を進めてきました。

具体的にはどのような改善を行われたのですか?

最初に行ったのが、選考フローの見直しです。従来は「適性検査後に一次面接を行う」という流れでしたが、応募者一人ひとりの人間性をしっかりと見極めるためには、まず一次面接で人物像を把握し、その上で適性検査を実施する方が、より総合的な判断ができると考えました。学生目線でも納得できる形で、選考フローを見直す提案を行いました。

若手社員である私がこのような採用フローの見直しを実現できたのは、オーテックの「みんなで会社をつくっていく」という風土があったからこそです。採用チームのメンバーも私の提案を理解し、積極的にサポートしてくれました。

採用チーム全体で意見を出し合いながら、採用施策の改善を進めてこられたのですね。

オーテックの採用チームは、常に応募者一人ひとりに寄り添い、彼らの希望するキャリアを実現できるようサポートすることを大切にしています。その結果、入社後に「オーテックを選んで良かった」と言ってもらえた時には、大きな達成感を感じますし、最終面接を担当する役員から「良い人材を採用したね」と評価されると、これまでの施策が間違っていなかったという自信にもつながります。

最後に、今後の採用活動に関する展望をお聞かせください。

今後も、応募者に寄り添った採用活動を展開し続けたいと考えています。就職活動は学生にとって人生の大きな転機であり、その過程でどの企業を選ぶかが非常に重要です。だからこそ、応募者にしっかりと企業を理解してもらい、後悔のない選択をしてもらえるようサポートしていきたいです。その上で、一過性の成功に留まらず、継続的に成功事例を積み重ね、オーテックならではの採用施策を構築していくことが重要だと考えています。少子高齢化が進む日本において、10年、15年先を見据えた採用活動を通じて、持続可能な強固な組織づくりに貢献していきたいと思います。


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