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Interview

OB・OG訪問とワークショップで仕事のリアルを伝える。
メタルワンの「正々堂々」の採用活動

RECRUITMENT

Published on 2026/09/11

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Profile

中島 由葵Yuki Nakajima

株式会社メタルワン
人事部 採用・人材開発ユニット

2023年に新卒入社。初期配属で人事部に所属。現在は、新卒採用の推進のほか、内定者研修やメタルワングループの人財育成を行う。

莊司 慈英Jiei Shoji

株式会社メタルワン
人事部 採用・人材開発ユニット

2026年に新卒入社。新卒採用業務や内定者研修の運営に携わる。

鉄鋼商社のリーディングカンパニーであるメタルワンが掲げる採用ポリシーは「正々堂々」です。表面的なイメージ戦略に頼るのではなく、仕事のやりがいに加え、時には難しさや厳しさも含めたリアルな姿を伝えることで、入社後のミスマッチの低減に努めています。
圧倒的な社員動員数を誇るOB・OG訪問や、リアルを追求したワークショップを通じて、学生と真摯に向き合うメタルワンの採用活動について伺いました。

「正々堂々」という企業理念が、採用活動の軸に

まずは改めて、貴社の事業についてご紹介いただけますか。

中島:
メタルワンは、2003年に三菱商事と日商岩井(現双日)の鉄鋼製品部門が統合して設立された、鉄鋼総合商社です。
現在は、トレーディングと事業投資を事業の二本柱としており、いずれも国内外の幅広いネットワークを活用し、「課題解決力ナンバーワン」を掲げた鉄鋼ビジネスを展開しています。

貴社では、採用を事業においてどのように位置づけ、どのような採用ポリシーを掲げていらっしゃいますか。

中島:
当社は商社ですので、自社の商品を持たずにビジネスを生み出しています。だからこそ、人財こそが事業に欠かせない宝であると考えており、新卒採用を全社の最重要施策の一つに位置づけています。全社を挙げて採用活動に取り組むことが、当社の採用の特長です。

莊司:
メタルワンは、企業理念の一つとして「正々堂々」を掲げています。採用活動においてもその考え方を大切にしており、学生の皆さんに対しても誠実に向き合うことを心掛けています。
一般的に、新卒採用では企業の魅力的な側面が強調される傾向があります。一方で、入社後に想像とのギャップを感じるケースも少なくありません。当社では、仕事の面白さだけでなく、泥臭さや難しさも含めてお伝えすることで、相互理解を深めたいと考えています。
また、本選考前に実施するワークショップにも注力していますが、所属大学などの属性ではなく、一人ひとりの考え方や行動を見ながら、公平な姿勢で学生と向き合っています。

求める人物像は、どのようなものですか。

中島:
求める人物像は、あえて定義していません。さまざまな経験や強みを持つ人が集まるからこそ、メタルワンがより強い会社になっていくのではないかと考えています。

リアルなワークショップでギャップを防止し、驚異的な低離職率を実現

「正々堂々」というポリシーに基づき、具体的にはどのような採用活動を展開されているのでしょうか。

中島:
表面的なイメージではなく、本質的な事業の魅力や職場の実態を伝えることで、企業が学生を選ぶだけでなく、学生にも当社を理解したうえで選んでいただきたいと考えています。
そのため、特に注力しているのが1dayワークショップです。当社のワークショップは、過去に「インターンシップトップ10」に選ばれた実績もあり、参加した学生からは「メタルワンのワークショップを受ければ、商社の仕事がすべて分かる」と言われるほど、高い評価をいただいています。

商社のリアルを伝えるため、ワークショップではどのような工夫をされていますか。

中島:
リアルな商社業務を体験していただくため、直近の採用では、前半と後半で2種類のワークを用意しました。
前半のテーマはトレーディングです。架空の外国に設けられたメタルワンの拠点へ、駐在員第1号として派遣されたという設定で、ビジネスを構築する過程をグループワークで疑似体験していただきます。
「感染症の流行」や「スケジュールの遅延」、「取引先との信頼関係に影響を及ぼしかねない事象」など、実際のビジネスでも起こり得るさまざまなトラブルを経験してもらいます。それにより、「鉄鋼のトレーディングとは、単に買って売るだけの単純なものではなく、緻密な戦略と積極的な行動を必要とするビジネスである」ということを学んでいただきます。
後半では、事業投資先の経営をテーマとしたワークを実施しました。学生にとってイメージしにくい、事業投資・事業経営のリアルを知っていただくことが目的です。
赤字の事業投資先を立て直すために、自社の状況を分析・把握し、お客様へのヒアリングを重ねながら経営方針を立て、事業投資先を成長させていく一連の業務を、疑似的に体験していただきます。
いずれのワークも、頭だけでなく足も使うことを重視しており、商社ビジネスの「泥臭さ」を存分に体感できる内容です。10年ほど前から毎年ブラッシュアップを重ね、他社にはまねのできないレベルに達していると自負しています。

かなり練り上げられた企画であることが分かりました。参加者からの反響はいかがですか。

中島:
「こんな頭をつかったのは初めて!」「トレーディングが、ここまで深く考える仕事だとは思わなかった」といった驚きの声をよく聞きますね。
ワークショップを通じて当社への理解をさらに深めてくださる方もいれば、自身の志向と照らし合わせて別の道を検討する方もいます。当社としては、そのどちらも重要なことだと考えています。参加者の皆さんには、事業や仕事について十分に理解したうえで進路選択をしていただきたいと思っています。

ワークショップは、入社後のギャップの防止にも役立っていますか。

中島:
若手社員からは、「実際に仕事をしてみて、あのワークのリアルさがよく分かった」といった意見をよく聞きますね。
入社後のギャップが少なかったことは、離職率の低さにも表れています。近年入社した社員の定着状況を見ても、採用段階で仕事や会社への理解を深めていただくことの重要性を感じています。もちろん要因はワークショップだけではありませんが、その一助になっているのではないかと考えています。

現場社員の全面的な協力により、年間数百回のOB・OG訪問を実施

貴社では最近、職種別採用を再開したと伺いました。これはどのようなものですか。

莊司:
7年ほど前まで実施していた職種別採用を一時停止していましたが、2027年卒採用から再開しました。具体的には、G職(Group strategy & execution職)とO職(Operation professional職)の2職種です。
G職は、メタルワングループの企業価値向上と持続的成長の実現に向けて、営業、コーポレート、事業開発などの分野で組織を牽引し、戦略の立案・実行を主体的に推進する職種です。一般的な「総合職」よりも、経営に近い役割を担います。
一方、O職は、メタルワンのビジネスを支えるオペレーション業務を担う職種です。一般的な事務職とは異なり、指示どおりに業務を行うだけではなく、高い主体性を持って事業に必要な業務を遂行し、圧倒的な効率化と生産性向上を推進します。
現在の採用市場では、総合職と事務職を一本化する動きが主流ですが、当社はあえて二つの職種を設け、それぞれに適した人材を配置することで、競争力を高めたいと考えています。

久しぶりに再開した職種別採用を成功させるため、どのような工夫を行われていますか。

中島:
7年前とは、社内の体制も学生の動向も変わっているため、ゼロから最適な選考フローを構築しました。
G職とO職の特色をしっかりと理解した上で応募していただくため、メディアでの広報やセミナーを実施したほか、各職種の座談会への参加などを選考フローに追加しました。これにより、十分に理解いただいた上でエントリーしてもらえたと感じています。

先ほど、全社を挙げて採用活動を展開されているというお話がありましたが、人事部以外の社員はどのような活動をされているのですか。

莊司:
まず、メタルワンの本選考では、人事部の社員が面接官を務めることはなく、人事部以外の現場社員が面接を担当します。
多忙な現場社員が面接に参加することは負担もあると思いますが、当社の社員は皆、「面接で学生に会えるのが楽しみだ」と話してくれています。セミナー内のパネルトークや座談会にも、相当数の現場社員が参加しています。
さらに、重要な施策がOB・OG訪問です。現場社員が毎年数百件に上る面談を学生と行い、仕事のリアルを伝えています。

OB・OG訪問を受け付けることも、現場社員にとってはご負担になる場面もあるかと思いますが、実際はいかがでしょうか。

中島:
そのとおりです。しかし、当社の社員の多くは、「自分が就職活動をしていたときに先輩たちにしてもらったように、自分も学生と話をしたい」と言い、積極的にOB・OG訪問を受け付けています。
メタルワンのOB・OG訪問は、学生からのオファーに対する承諾率が10割に到達する月もあるくらい非常に高く、これは他社と比較しても抜きんでた数値だと思います。
学生からも、「社会人対学生という関係ではなく、一人の人間として接してもらえてうれしかった」といった声が寄せられており、メタルワンの魅力を伝える上で、大きな役割を果たしていると感じます。

お二人は、採用活動のどのような点にやりがいや達成感を感じていらっしゃいますか。

中島:
採用に協力してくれた社員の方々から、「採用活動を通じて自分も刺激を得ることができたし、改めてメタルワンの良さも分かった」と声をかけていただけるとうれしいですね。
何よりうれしいのは、自分が採用に携わった後輩たちが、忙しくも楽しそうに仕事をしている姿を見るときです。「自分たちがやってきたことは間違っていなかったんだな」と思えます。
また、若手社員が活躍している姿を社内で目にすると、採用を通じて事業に貢献できているのだと実感できます。

莊司:
メタルワンという会社の良さが学生に伝わったと実感できたときや、内定者が悔いなく入社を決断してくれ、入社に向けた準備に直ぐに切り替えて貰えたときに、達成感を覚えます。

最後に、今後の採用活動に向けた目標や抱負を教えてください。

中島:
メタルワンはBtoB企業であり、一般的な知名度が高いとは言えません。そのため、まずはより多くの学生に当社の社名や存在そのものを知っていただくことが必要だと考えています。
そのために、数年前からマイページやナビ媒体の公開時期を早め、合同説明会やYouTubeライブなど、さまざまな媒体を活用して露出を増やしています。今後も、学生の動向に合わせて、当社を知ってもらう機会を確保したいです。

莊司:
AIを活用し、学生と接点を持てる時間の創出に努めたいです。
ただし、商社ならではの「人対人」の関係は、これからも大切にします。闇雲にAIに判断を委ねることは絶対にしません。あくまで「正々堂々」という軸をぶらすことなく、学生と当社の適切なマッチングのために必要な採用業務のアップデートを重ねたいです。


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