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今年は約6割が「オンライン内定式」―2021卒 内定式に関する企業の実態調査

Published on 2020/10/01

新型コロナウイルスの影響で、「Web就活元年」ともいわれる2021年3月卒予定の就職活動。いまだ対策が必要な状況が続くなか、内定式においてもオンライン化が進んでいます。実際にどのくらいの企業が「オンライン内定式」を実施したのか?企業群により違いはあるのか?今回は2021年卒の内定式について、企業の最新データをお届けします。

今年の内定式は「オンライン開催」が主流

今年の内定式について開催手法を訊ねたところ、約6割(58.2%)の企業が「オンライン」と回答しました。「オンラインとリアル(対面)の併用」(7.5%)を合わせると、オンラインを取り入れる企業は7割近くに及び、今年は「オンライン内定式」が主流であることがわかります。

 

内定式の開催手法

画像1

 

なお、「オンラインとリアル(対面)の併用」について、詳細を確認すると「住んでいる場所など内定者それぞれの状況をふまえたうえで希望制としている」「関東近郊の内定者は都内の本社に出社(対面式)。その他の内定者は、支社や近くの事業所に集まり、本社にオンラインでつないで実施する」などの方法でした。

オンラインかリアル(対面か)は、企業群により異なる。大手・人気企業ほど、オンライン化の傾向

オンライン化の傾向を詳しくみるため、

カテゴリーⅠ:
プレエントリー10,000名以上、かつ就職人気企業ランキング200位以内の企業群
カテゴリーⅡ:
プレエントリー10,000名以上、かつランキング200位以内ではない企業群
カテゴリーⅢ:
プレエントリー10,000名未満の企業群

の3つに分け、開催手法を集計しました。

 

いわゆる大手・人気企業群であるカテゴリーⅠでは、7割以上(70.6%)の企業が「オンライン開催」と回答。対して、中小・ベンチャー企業が多いカテゴリーⅢでは、オンライン開催が5割を超え(50.6%)最も多いものの、リアル(対面)開催も4割以上(43.7%)という結果となりました。「オンライン開催」の割合は、高い順に、カテゴリーⅠ>カテゴリーⅡ>カテゴリーⅢとなっており、大手・人気企業ほどオンライン化している傾向がみられます。

 

内定式の開催方法(企業群別)

画像2

 

カテゴリーⅠ、カテゴリーⅡには、内定者の人数が多い企業が多く、密になることが避けられないため、オンライン開催を選択している。他方、内定者の人数がそれほど多くないカテゴリーⅢの企業では、感染防止対策を講じながらリアルでの開催を選ぶ企業も多いことがわかります。

リアルな接点が持ちづらい状況下、内定者を“迷いのない”状態にいかに導くか?がカギ

今年は、オンライン内定式を初めておこなう企業が多く、プログラムについては、従来のリアルで実施していたものをオンラインに移行したケースが多かったようです。なかには、オンラインの利点を生かして、海外含めさまざまな拠点の社員に内定式に参加してもらい、メッセージを届けるなどの工夫をしている企業もありました。来年以降は、内定式のプログラムや手法の工夫も、さらに幅広くなるものと思われます。

多くの企業が、選考から内定式まで内定者との接点がオンラインであること(リアルな接点が持てないこと)に懸念を抱き、内定者フォローにおいて新たな試みを始めています(オンラインだからこそ従来よりもコミュニケーションの回数を増やす、稀少なリアルな接点の効果を最大化する工夫をこらすなど)。

内定者フォローの成果は、内定者をいかに“迷いのない”状態に導くか?にあるといえます。リアルな接点が持ちづらい状況下、各社がオンラインにおけるチャレンジを重ねて、知見をためる一年となりそうです。

まとめ

「学生とリアルなコミュニケーションがとれておらず、内定式後も辞退が出そうで心配」「内定先企業が本当に自分に合っているか決め手に欠ける」など、企業/学生の双方に、コロナ禍特有の懸念が生じた2021新卒採用。例年以上に内定者フォローの重要性が高まっており、内定式後も、事務的な手続き等にとどまらず、内定者同士の親睦を深めたり、入社後の期待感や社員としての意識を醸成したりと、継続的な関係構築が求められているといえます。HR AGEでは、今後も内定者研修等の内定者フォロー施策のヒントをお届けしていきます。

調査概要

調査主体:株式会社ヒューマネージ
調査対象:2021卒向けに採用管理システム「i-web」をご利用いただいている企業様の中からアンケートにご回答いただいた企業様
回答企業数:146社
調査期間:2020年9月1日~2020年9月25日


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