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Interview

インターン後のフォローで志望度が向上。
営業視点を取り入れた旭化成ホームズの「採用ホスピタリティ」

RECRUITMENT

Published on 2024/06/07

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Profile

吉田 彩乃Ayano Yoshida

旭化成ホームズ株式会社
新卒・キャリア採用課 課長

2003年に新卒入社。神奈川・東京西エリアにて19年間営業に従事したのち、2022年4月より現職。新卒採用・キャリア採用の責任者として、優秀な人材の獲得と定着に取り組んでいる。

辻中 真吾Shingo Tsujinaka

旭化成ホームズ株式会社
新卒・キャリア採用課

2016年に新卒入社。関西エリアで7年間営業に従事したのち、2023年より現職。新卒採用の企画、運営に携わる。

上質なロングライフ住宅を提供する注文住宅ブランド「へーベルハウス」を筆頭に、幅広い住宅事業を展開する旭化成ホームズ。消費者の人生において最も高額な商材である「家」を扱う仕事だけに、人材の力を重視した経営を行っています。新卒採用においては2025シーズンより対面インターンシップを実施し、事業や社員の魅力を積極的に訴求。さらにインターンシップ後のフォローにも注力することで、本選考までの間に学生の志望度を高めることに成功しています。今回お話を伺った採用チームの吉田様・辻中様をはじめ、採用チームのほとんどは住宅営業経験者。情熱とホスピタリティに満ち溢れた採用戦略についてお話を伺いました。

住宅営業で鍛えたホスピタリティを採用にも発揮

まずは改めて、貴社の事業内容についてご紹介いただけますか。

辻中:
当社は注文住宅ブランド「へーベルハウス」を主軸サービスとして展開するハウスメーカーです。「ALL for LONGLIFE」というコーポレートメッセージが示す通り、ロングライフ住宅の実現が当社の理念。「家を建てて終わり」ではなく、その先の未来も考える。お客様が長く暮らせる耐久性の高い住宅を提供し、アフターサポートも長期にわたって丁寧に実施できることが、業界における当社の強みです。

吉田:
さらに近年は事業ポートフォリオを整理しており、海外事業、シニア事業、都市開発事業などの幅広いビジネスにも積極的に取り組んでいます。

採用サイトには「“かけがえのないひと”になろう」という印象的なメッセージが用いられています。ここにはどのような想いが込められているのでしょうか。

吉田:
注文住宅を販売するということは、B to Cの業態の中では最も高額な商材を取り扱うということですので、「人」の力でお客様の信頼を勝ち取ることが必要です。まさにお客様にとって「かけがえのないひと」になることが、当社の社員の仕事であるといえるでしょう。そのため当社は人材を会社の経営を左右するものとして大切にしており、採用においては入社後の成長力やチャレンジ精神、主体性を重視して選考を行っています。さらに、好奇心が旺盛な方、人と異なる考え方ができる方など、多様性のある人材の採用にも注力しています。

採用チームが特に大切にされているポリシーがあれば教えてください。

吉田:
私は入社以来19年間にわたって営業をしており、人事経験は長くありません。だからこそ、これまでの施策を踏襲するだけではなく、営業経験を活かした新しい戦略を積極的に推進したいと考えています。実は当社では、採用チームのほとんどが営業経験者。高いレベルでお客様に対応し続けてきたからこそ、学生に対してもホスピタリティや対応力を発揮できることが、当社の採用チームの強みではないかな、と思います。

インターンシップはもちろん、その後のフォローも万全

採用が早期化する中、近年はインターンシップを重視する企業が増えています。貴社ではインターンシップにおいてどのような工夫をされていますか?

吉田:
当社も、インターンシップは学生との相互理解を図る重要なイベントとして位置付けています。ただしコロナ禍の影響もあって対面での実施が難しい時期もあり、2024シーズンのインターンシップはオンラインのみでした。しかしコロナ禍が収束したことに伴い、2025シーズンからは対面での実施も再開しています。特に採用難易度が高い技術系採用では、2024シーズンでは「オンライン・1day」だったインターンシップを、「対面・3days」へ大幅に拡大しました。

具体的にはどのような内容で実施されたのですか?

辻中:
設計や施工監理といった技術職を目指す方々にまず伝えたいのは、「ALL for LONGLIFE」を掲げる当社の住宅品質へのこだわりです。高品質な素材がどのように生まれているのかを知っていただくために工場を見学していただくと、感動される学生は多いですね。また、当社の住宅は建てた後も長くお客様に愛されていることが特長。それを感じていただくため、実際にお客様のお宅を訪問し、お話を伺うイベントも実施しています。こちらも、ご参加いただいた学生からは「お客様との信頼関係が本当に十年、二十年と続いているんですね!」と驚きの声をいただいています。

確かに、お客様との関係性が相当良好でなければ実施できないイベントですね。

吉田:
インターンシップを対面で実施するもう一つの目的は、当社の雰囲気の良さを知っていただくことです。手前味噌ですが、当社の職場の雰囲気は本当に良いものですし、人事と現場の関係も良好です。ところが、オンラインではなかなかそういう雰囲気を伝えるのは難しい。インターンシップでは対面座談会を実施し、現場でエース級の活躍をしている社員たちと直接話ができる機会を設けているので、当社の社風を感じてもらえていると感じます。休憩時間のちょっとした社員同士の雑談なども、オンラインでは見せられない魅力だと思います。

営業を含む事務系総合職採用についても、対面インターンシップを実施されているのですか?

吉田:
事務系総合職については、オンラインで仕事体験の1dayプログラムに参加いただいた方の中から、選抜された方のみ1dayの対面インターンシップに参加いただいています。内容は、住宅展示場にお越しいただき、リアルな接客・営業をロープレで疑似体験いただくというものです。

採用活動が長期化する中、学生のフォローに苦心されている企業も増えています。貴社ではインターンシップ後のフォローをどのようにされていますか?

辻中:
インターンシップ参加者を対象に、オンライン座談会を開催しています。座談会には現場社員と内定者が参加し、学生と自由に会話するという内容です。現場で活躍している社員と話せることはもちろん、学生と年次が近い内定者から就活に関するアドバイスがもらえる点も好評ですね。また、夏期の対面3daysインターンシップに参加できなかった学生も、秋冬の1dayインターンシップにお誘いすることでチャンスを広げるようにしています。

本選考の時期に入ってからはいかがですか?

辻中:
本エントリー直前の時期には、オンラインで面接対策イベントを実施し、面接やプレゼンテーションの模擬テストとフィードバックを行っています。これも大変好評で、当社への志望度が高まったという声が多く寄せられていますね。さらに選考が始まってからも、面接前には採用担当から個別に電話して励ましたり、最終面接前には「質問会」というかたちで不安や疑問についてお応えしたりします。そして最終選考合格者に対しても、一時間から一時間半ほどかけて丁寧に面談を行い、内定承諾前の不安をすべて解消した上でご入社いただいています。

営業経験者ぞろいの採用チームらしい、熱意の伝わるフォローですね。

辻中:
他社の採用担当者と情報交換したときにも「そこまでやるんですか!」とよく驚かれますね(笑)。インターンシップ後のフォローイベントへのお誘いも、一人ひとり電話をかけて「参加してほしい」と伝えていますし、ときには手書きの手紙を送ることもあります。正直、かなり大変な作業ですが、「手紙を読んで、自分のことをしっかり見ていただけていると感じました」と当社を第一志望にしてくださる方もいらっしゃいます。

新卒・キャリア採用の相互作用でさらなる魅力づけを

貴社では近年キャリア採用にも力を入れていると伺いました。どのような背景から、こうした施策をはじめたのでしょうか。

辻中:
当社は長らく新卒採用をメインに人材採用を行っていましたが、最近はキャリア採用にも力を入れるようになりました。実はこれが新卒採用にも良い影響を与えています。旭化成ホームズは待遇と社風の良さのおかげか、他のハウスメーカーからの転職者が多く、しかも離職率が低い。新卒向けのイベントにキャリア採用社員に登壇してもらい、競合にはない当社の魅力を語ってもらうことで、志望度の向上につながると考えています。

最後に、今後の採用活動に向けての抱負や目標についてお話しいただけますか。

辻中:
私が入社した頃と違い、残念ながら現在の旭化成ホームズは業界の中で一番人気の企業ではありません。きちんと学生に当社の魅力を伝え、「一番入りたいハウスメーカー」に返り咲くことが、私の目標です。そのために重要なのは、当社の一番の武器である社員の魅力を伝えること。例えばインターンシップ参加者による社員訪問はこれまでも受け付けていましたが、今年からは社員訪問アプリを導入し、より大規模に学生と社員の交流を深めたいと考えています。

吉田:
現在の当社はメンバーシップ型の採用を行っていますが、時代の流れとしてはジョブ型を取り入れた採用に傾きつつあります。学生が入社後のキャリアをより明確にイメージし、安心して働けるようになるためにも、今後は職種別採用も徐々に取り入れていければと考えています。また、採用チームのリーダーとしては、各自が自分の強みを発揮できるよう環境を整え、さらに強いチームを育てていきたい。当社の採用チームは営業経験者が多いのですが、最近は技術系メンバーも参加してくれました。事務系・技術系両方の個性を組み合わせ、会社全体から注目されるような採用活動を展開していきたいですね。


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