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Interview

若手目線の採用施策で魅力づけを。
蝶理が30以上の自社イベントを実施する狙いと効果

RECRUITMENT

Published on 2025/06/06

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Profile

山﨑 亮Ryo Yamasaki

蝶理株式会社
人事総務部 人事課

2023年新卒入社。人事総務部に配属。以来、新卒採用担当を務める。就職活動中は、「新規ビジネスを創出」「グローバルに活躍」「情熱を持った環境に身を置く」を軸に企業を検討。大学では体育会アメフト部に所属し、現在も社会人で競技を継続中。
(所属・内容は取材当時のものです)

蝶理株式会社は、繊維・化学品・機械 3つの事業軸でビジネスを展開する複合型専門商社です。「自主独立」の精神を備えている人材を求め、若手社員が中心となって学生に寄り添った選考を行っています。早い時期から学生との接点を多数設けており、中でもマイページ登録者に向けた自社イベントは30以上にのぼります。学生の思いを受け止めながら自社の魅力を発信する「双方向の採用戦略」について、採用担当の山﨑様にお聞きしました。

若手社員が採用担当を務め、学生の「想い」を引き出す

まずは、貴社の事業内容や特徴についてご紹介いただけますか。

当社は、繊維・化学品・機械の3つの事業軸を持つ複合型の専門商社です。創業は1861年。160年以上の歴史を持ちながら、海外貿易比率が全体の約7割を占めております。多くの海外出張・駐在経験を通じて、グローバル展開を加速させていることが特徴です。また一人あたりの売上高が7.8億円と、大きな金額を動かしながら、社会に対して影響力を与えることができる点も当社の特徴です。

新卒採用においては、どのような人材を求めていらっしゃいますか。

自分で考え、創造し、情熱を持って仕事に取り組んでいただける方を求めています。この姿勢を確認するために、面接では「今までの人生で、本気で取り組んできたことは何ですか?」という質問をお聞きします。この質問を通じて、人生で一番頑張った経験を伺い、その中でも将来「こうなりたい」「こうしたい」という熱意を汲み取ります。他にも、その経験を元に「自主独立」の精神を持っているかどうかを判断しています。

自主独立――つまり、自ら動ける人材を求めていらっしゃるということですね。

はい。商社は一般的には自社の製品を持たないため、「人材こそが資本」と言われています。また、様々な仕入先や顧客と取引がありますし、営業社員自ら仕入先や顧客を開拓することもできます。だからこそ、当社では社員一人ひとりの「こうなりたい」「こうしたい」を実現していくことが可能です。当社としても、学生の皆さんがイメージする将来像や願望を理解することが特に大切だと考えています。

山﨑様は入社1年目から採用担当を務めていらっしゃいますが、採用活動に携わる上で大切にしていることはありますか。

当社の採用チームは、私を含め若手社員で構成しています。我々と学生の年が近い・学生との適度な距離感覚を持っている点こそ、最大の強みです。私たちが誰よりも親身になって学生と向き合い、語りかけながら、学生の「熱い想い」を引き出すよう心がけています。また、私たちが就活生だった時に迷っていたこと、考えていたことを飾りなくダイレクトに伝えることを意識しています。中には「気軽に話しかけやすいです!」と言ってくださる方もおり、頼れる存在として認識されることはとても嬉しいです。

30以上の自社イベントを企画し、相互理解を深める

自主独立の精神を持った学生さんと出会う場を創出することに力を入れているとのことですが、具体的に、どのような施策を展開されていらっしゃいますか。

特に注力しているのは、マイページに登録してくれている学生(プレエントリー者)との接点創出です。例えば、就職情報サイト経由で登録した学生の中には、登録後に一度もログインしていない方も多くいます。私たちはログイン回数に関わらず、可能な限り多くの学生と接点を持ちたいと考えております。例えば、属性ごとにセグメントを分け、ターゲットに合わせた複数の自社イベントを企画・開催しました。

イベント開催にあたっては、単に自社のPRをするだけでなく、属性分けした学生の就活状況を読み取り、必要としている情報や悩みを解消するような内容を目指しました。今シーズン、マイページ登録者向けに実施した自社イベントは30以上にのぼります。

一度もマイページにログインしていない学生に向けて実施したイベントでは、どのような情報を発信されましたか。

まだ当社に関心が高まっていない学生は、商社に対して「仕事がきつそう」というイメージを抱くケースも多く、実際の仕事を網羅的に理解されている方はごくわずかです。そこで、商社業界や企業理解を適切に深め、他社様とコラボした“業界勉強会”を企画・開催しました。

さまざまな工夫を凝らしてイベントを実施されているのですね。

ありがとうございます。また私たち採用担当も自身のキャラクターを活かし、時にユーモアを交えながら、イベントを盛り上げています。「蝶理には面白い採用担当がいる」と感じてもらうことも、大切な要素の一つとして考えています。商社業界の知識をつけながら、少しでも“楽しそう・面白そう”と思うような発信の仕方にとことんこだわります。ここでの“学生の振り向き”が、今後の就職活動を並走するキッカケとなります。細部までこだわる取組みを着実に行うことで、学生と双方向のコミュケーションができると実感しています。

学生一人ひとりに「気づき」を与えられるような採用活動を

貴社はプレ期にも、1dayと2daysの仕事体験イベントを実施していると伺っています。仕事体験のプログラムについて詳しくお聞かせいただけますか。

仕事体験イベントは毎年実施しており、例年同様のコンテンツを使用していました。2026シーズンは、蝶理社員だからこそ実現可能な仕事を、更に体験できる内容へ刷新しました。商材ごとのコンテンツを複数用意し、商社営業パーソンの仕事を体験していただいております。

コンテンツの一つは、トレーディングビジネスをロールプレイング形式で進行します。仕入先や顧客を見つけ、船の手配をして輸出入する一連の流れを体験していただきます。ポイントは「様々な選択肢の中から商材やコスト・航路などを検討し、いかにwin-winな関係を作れるか」という点にあります。細かい部分までこだわりながらフォーマットに沿って提案書を作り、部長役に提案するところまで体験いただいています。

もう一つのコンテンツは、「ゼロからイチを創る」体験をしていただくものです。当社は企業理念に「地球人の一員として、より良い社会の実現に貢献」することを掲げています。このような”蝶理らしさ”を絡めたコンテンツで、新規ビジネスを創案し発表します。

どちらも本格的なコンテンツですね。実際に参加した学生の反応についてはいかがですか。

イベント実施後に実施したアンケートでは、「こんな壮大なビジネスが、若手から本当にできることを身に染みて感じた。」「世界を舞台にビジネスをしているだけではなく、非常に楽しかった。自身で動かす商社ビジネスは、こういうことなのか。」とリアルな声もいただきます。私たち採用担当は、この“リアルさ“を伝えることで働き方のイメージを醸成し、蝶理特有の面白さを肌で感じてほしい。という願望があります。私も学生の時に体験したかったです(笑)

マイページ登録者に対するイベントから仕事体験まで、魅力的な採用施策を多数展開されていますが、山﨑様ご自身は採用担当者としてどのような時に喜びを感じますか

一番は、当社に強い興味を持っていた方が就職活動に悩みながらも当社に入社を決めたその瞬間に喜びを感じますね。イベントに参加した学生が当社の話を聞き、興味・関心を高め、本選考に進む。このプロセスにおいて、私たち採用担当にできることは無限とあります。学生の皆さんと早期に接点を作り、様々な機会を創出し、当社の魅力を伝えていく。そして納得した形で就職活動を終え、「やっぱり蝶理に行きたい。」と心の底から感じていただく。最後に、一緒に喜ぶ。これが私たち採用担当の務めなのだと思います。

最後に、今後の採用活動に関してご展望をお聞かせください。

マイページに登録した学生全員が当社のことを深く知り、どのような選考結果が出ても「蝶理を受けて良かった」と思えるような採用活動を行っていきたいです。そのためには、選考のプロセスにおいて、企業理解を深められるようなイベントを企画し、今知りたい情報を持続的に提供することが大切だと考えています。

そして、学生さんに寄り添った採用活動をしていくことで、”気づき”を与えてあげたいとも思っています。自分がどのような強みを持っているのか。その強みを活かして、どのような仕事に就きたいのか。私は、1度の人生で成し遂げたいことを明確にする”気づき”を与えられる存在になりたい。そのためにも、就活生の就職活動を一緒に築いていけたら嬉しいですね。


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