2021年新卒入社。人事部で評価や異動などの人事制度運用を3年間担当した後、4年目に自身の希望で採用部門へ異動。現在は3名体制の新卒採用チームの中心メンバーとして、採用施策の企画から、母集団形成、選考運営、内定者フォロー、入社式の企画までを担っている。学生との対話を重視し、自社の魅力を丁寧に伝える姿勢を大切にしている。
長谷川 翼Tsubasa Hasegawa
NECネッツエスアイ株式会社
人事部Talent Acquisitionグループ 新卒採用担当
2021年新卒入社。人事部で評価や異動などの人事制度運用を3年間担当した後、4年目に自身の希望で採用部門へ異動。現在は3名体制の新卒採用チームの中心メンバーとして、採用施策の企画から、母集団形成、選考運営、内定者フォロー、入社式の企画までを担っている。学生との対話を重視し、自社の魅力を丁寧に伝える姿勢を大切にしている。
NECネッツエスアイは、民需・公共・情報通信から宇宙・海底まで幅広い領域でICTソリューションを提供してきた歴史ある企業です。新卒採用では、現場部門と連携した「職場受入型インターンシップ」や複数の「1DAY型オープンカンパニー」などの施策を中心に展開し、確かな成果につなげています。新卒採用を担当する長谷川様に、ジョブマッチングを重視する同社の採用施策について詳しく伺いました。
まずは、貴社の事業内容や強みについてご紹介いただけますか?
NECネッツエスアイは、1953年にNECの通信建設部門が分社・独立する形で誕生した会社です。設立以来70年以上にわたりネットワークインフラを支え、現在では海底から宇宙まで幅広いフィールドに事業を展開しています。NECグループ外の売上が約90%を占めることも特徴的です。
SIerでありながら、これまでの歩みで築いた施工力を併せ持つことで、「通信建設業」と「SIer」の知見を融合させ、業界内でも独自のポジションを確立していること。民需・公共・情報通信から海底・宇宙まで多彩な領域で事業を展開していること。そして、まずは自分たちが最初のユーザーとしてソリューションを使い、価値を理解したうえで提案する「“自社実践”型のスパイラル成長モデル」など、当社だからこそ提供できる強みがあると自負しています。
施工力とSIerの知見を融合した独自性など、さまざまな強みを持つ企業なのですね。新卒採用では、どのような人材を求めていらっしゃいますか?
当社のいずれの事業でも、職種・役職によらず、チーム一丸となってお客様にソリューションを提供しています。また、「正解のない課題に取り組む」場面も多いのが特徴です。そこで新卒採用では、以下の3つを人物像として掲げています。
1つ目は「主体的に、粘り強くやり遂げられる方」です。成功体験だけでなく、過程で得た学びを重視しています。2つ目は「チームの目標を個の目標とできる方」です。我々は、一人で生み出す価値よりも、チームで生み出す価値の方が、より大きなものになると考えています。そのため、チームの目標に自身の目標を重ね合わせ、共に成長していける方を求めています。そして3つ目が「変化に対応し、新しい価値を創造できる方」です。環境変化のスピードが速い領域だからこそ、挑戦を続け、新たな価値を生み出せる方と働きたいと考えています。
新卒採用で大切にしている考えについてお聞かせください。
当社はBtoBの事業を展開しているため、学生にとって事業の全体像が理解しづらい部分があると思います。そこでまずは、事業内容や働き方をしっかり理解してもらうことを何より大切にしています。よく、事業フィールドの広さを「海底から宇宙まで」という表現で説明しますが、この言葉のとおり当社は社会のさまざまな場面でソリューションを展開しています。この魅力を認知・理解してもらうため、学生との対話の機会を可能な限り多く設けています。
貴社は離職率が2.9%と非常に低いのですが、学生との対話を重視した採用が影響しているのでしょうか?
ありがとうございます。離職率2.9%、平均勤続年数17年という数字からも、当社には社員が安心して長く働ける環境があります。学生と当社の相互理解を重視し、ミスマッチを防ぐ採用を続けてきたことが要因の1つではないかと考えています。中でも、「職場受入型インターンシップ」や複数の「1DAYオープンカンパニー」は象徴的な取り組みだと感じています。
毎年実施している「職場受入型インターンシップ」では、どのようなプログラムを用意しているのでしょうか?
「職場受入型インターンシップ」は5日間のプログラムで、毎年夏を中心に40コース前後を実施しています。営業・技術・スタッフ職の全職種を対象に、現場社員の協力を得ながら実際の業務に近い内容を体験していただきます。
例えば営業職では、顧客の課題設定からソリューション提案まで取り組んだり、実際の案件に同行して営業の動き方を学んだりします。技術職では、ネットワーク設計やセキュリティ強化、保守対応などの業務をはじめ、AI活用などの先端技術を体験できるコースがあります。また、フィードバックを行った後、導入したソリューションがどのように動いているかを現場で見ていただく取り組みもあります。
「1DAYオープンカンパニー」についても教えていただけますか?
「1DAYオープンカンパニー」のうち、ファーストステップとなるイベントについては、毎月複数回開催しており、毎年数千名規模の方にご参加いただいております。今年は従来のDay1・Day2に加え、「プレミアムセミナー(Day3)」を新設しました。
Day1は入門編として当社の全体像を把握いただく内容、Day2は事業理解を深める内容で、グループワークを通じて街のマップ上で当社のソリューションがどこで使われているかを調べてもらいます。Day3では、これまでの知識をベースに、仕事・キャリア・社風理解に特化した社員のキャリアストーリーを紹介することで、働き方のイメージを広げていただく内容です。
「職場受入型インターンシップ」や「1DAYオープンカンパニー」を通じて、どのような効果が生まれていますか?
「職場受入型インターンシップ」では、実務や雰囲気を肌で感じられるため入社後のギャップが少なく、内定率および内定承諾率ともに高い傾向があります。一方、「1DAYオープンカンパニー」は気軽に参加でき、Day1からDay3へと段階的に理解が深まる構成です。そのため「入社への動機づけ」の観点で大きな効果があると感じています。新設したDay3により仕事理解がさらに進み、ミスマッチの軽減につながることを期待しています。
選考フローで工夫されている点があれば教えてください。
説明会では、学生から寄せられる質問すべてに寄り添って回答をするように心がけています。多い日には200件ほど質問が寄せられることもありますが、学生の不安を残さずに納得感を持っていただくことを何より大切にしています。また、選考では面接前にグループディスカッションを実施し、協調性やチームで成果を生む姿勢を確認しています。一次面接では応募者の人柄を、二次面接では現場幹部が業務適性や適応力を確認します。
内定者フォローにも力を入れていると伺っています。
10月の内定式まで、毎月内定者懇親会を開催し、若手から中堅社員までさまざまなキャリアの話を聞く場を設けるなど、不安払しょくのための内容企画をしています。内定式後は内定者のリーダーが中心となって企画したプロジェクトにグループ単位で取り組み、入社式で発表する機会を設けています。本施策を通して、入社を迎える前から横のつながりが深まることでの不安解消や、チームとして働くイメージを早期に醸成できると感じています。
採用広報ではどのような施策を展開されていますか?
これまでお話ししたように、当社の事業領域は幅広く、環境変化に伴って事業のあり方も変わり続けています。そのため学生に伝える情報量が多く、伝え切れない点に課題を感じていました。そこで現在、採用ホームページの大規模リニューアルを進めています。先駆けて採用パンフレットを刷新しており、「わかりやすい」といった声も届いています。
これまでのお話から、貴社が応募者一人ひとりと誠実に向き合ってきたことが伝わってきました。長谷川様ご自身は、採用担当としてどのような時に喜びを感じますか?
最も嬉しい瞬間は、説明会などで学生が「NECネッツエスアイはこういう事業をしているのか」「この事業を通じて社会に貢献しているのか」と新しい発見をする瞬間に立ち会えることです。だからこそ、学生の皆さんが自らの固定観念を捨てて、多くの世界に触れるきっかけを提供したいと考えています。
最後に、今後の採用活動の展望をお聞かせください。
今後は、より一層「ジョブマッチングの精度」を高めていきたいと考えています。当社は人的資本経営を推進しており、新卒採用もその重要な一翼です。「職場受入型インターンシップ」の強化もその一環であり、「ここで、この職種で働きたい」という強い動機づけが生まれる体験を提供したいと考えています。学生にとって、当社で働くことが新しい未来を開く一歩となるよう、引き続き採用施策のブラッシュアップを進めていく方針です。

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Special Feature 01
人材データを蓄積し、その後の採用可能性につなげていく「タレントプール」。
新たな採用手法の実現方法を紐解きます。
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