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Interview

伝えたいのは、人と人の絆の大切さ。
JA横浜の採用が「ぬくもり」に満ちている理由

Published on 2022/04/22

VIEW 2002

Profile

土屋 賢治Kenji Tsuchiya

横浜農業協同組合
人事部人事教育課 次長

2001年、入組。営業担当として金沢支店など4支店を経験。上部団体であるJA全中(全国農業協同組合中央会)の経営マスターコースに出向したのち本店の経営企画課で2年間経営企画に携わる。2018年に人事部人事教育課へ異動。現在は次長職として採用および教育、労務に携わる。

佐藤 香純Kasumi Sato

横浜農業協同組合
人事部人事教育課

2016年、入組。上大岡支店にて金融業務の窓口業務に従事。入出金・定期貯金・振込・出納業務などを経験する。2020年、人事部人事教育課へ異動。現在は採用を主業務とし、セミナー運営・学生管理・選考・面接などに取り組みつつ、労務にも携わる。

「人と自然を大切にし、社会の発展と豊かな暮らしの実現に貢献する」という理念を掲げ、横浜全域の農業を支援している横浜農業協同組合(以下・JA横浜)。組合員である多数の農家を対象とした営農指導や金融サービスなど、その役割は多岐にわたります。組合員に寄り添う協同組合だからこそ、採用において求めるのも「人と人のつながりを大切にする人材」。「学生が個別に支店を訪問し、現場職員の話を聞ける制度」や「職員はもちろん組合員(農家)も登壇するインターンシップ」など、組織が一体となって「人の魅力」を打ち出しています。横浜と農業、そして人への愛情に満ちた独自の採用活動について、人事部の土屋様と佐藤様に語っていただきました。

「人と人のつながり」を大切にできる人材を求めて

まずは貴組合について簡単にご紹介いただけますか?

土屋:
我々は農業協同組合ですので、一般の企業や金融機関とは違い、職員が顧客に対してサービスを行い、利潤を追求するという組織ではありません。農家を中心とした利用者も、出資者も経営者も、すべてがJA横浜の「組合員」。いわば「組合員の、組合員による、組合員のための組織」ということになります。組合員が、自身の生活や生産活動の向上のために作ったのが農協という組織であり、我々職員はそのお手伝いをしているという位置づけです。具体的な活動としては、農家に対する営農指導や金融サービスなどに取り組んでいます。

JAは全国にありますが、そのなかでもJA横浜の特徴はどのようなものでしょうか。

佐藤:
横浜というと大都市のイメージが強いですが、実際には農家戸数・農地面積ともに神奈川県下で第1位であり、農畜産物の生産も非常に盛んなんです。「横浜」と「農業」、結び付けづらい部分もあるように見えるかもしれませんが、この点は横浜の大きな特徴であると思います。

土屋:
組織の特徴としては、「人と人のつながりを大切にする」風土が挙げられると思います。多くの学生が「JA=金融機関」というイメージを持っているのですが、一般の金融機関とは関係性がかなり違います。特にJA横浜は地域の利用者さんとの絆が非常に強い。得意先係は日々農家を訪問して提案活動を行いながら、世間話をしたり、とれたての野菜を使った料理をごちそうになったりと、ビジネスの枠を超えたお付き合いをしています。今は多くの銀行がシステムを使った経営・営業活動の効率化を図っていますが、私たちはむしろこうした昔ながらの「つながり」こそ、コアコンピタンスととらえています。

佐藤:
私も支店時代にはよく利用者の皆さんと食事をご一緒させてもらいました。利用者さんとの関係性が良いだけではなく、JA横浜は職員同士の結びつきも強いと思います。コロナ禍が始まる前は、農業まつり等のイベントを通じて組合員との絆を深めることができました。

そうした地域と密着した事業内容や「人と人のつながり」を重んじる組織風土は、採用ポリシーにも影響しているのですか?

土屋:
もちろんです。私たちが求める人物像は、まず「横浜の農業、そして横浜という地域をよりよくしたい」という志のある人。そして「人と人のつながり」を大切にできる人です。最も重視するのは、人生経験豊かな利用者さんと信頼関係を築き、職員同士で協力できるコミュニケーション能力ですね。あとは「最初から最後まで自分で打ち手を考え、成果を上げることができる力」。これはコンピテンシー面接を通じて見極めることを目指しています。

現場職員の生の声が聞ける「支店訪問」

「人と人の絆を大切にできる人材」を採用するため、学生とのコミュニケーションにおいて工夫されていることがあれば教えてください。

土屋:
我々が新卒採用において特に注力している施策は「支店訪問」です。これは、JA横浜の支店へ学生に訪問していただき、職員に直接仕事や職場のことを聞いてもらうというものです。これはOB訪問とは別に行っている施策で、学生は市内に50店舗ある支店のうち何店舗でも自由に訪問することができます。多い方だと十数店舗訪問される学生もいらっしゃいますね。

十数店舗も訪問するというのは驚きです。

佐藤:
志望度の高い学生ほど、たくさんの支店を見たいと思ってくださるようです。実際、横浜は広いので、センター北のような都市部、舞岡のような緑豊かな農業地帯、さらに金沢区のように漁師さんのいる海岸部まで、支店によって雰囲気も仕事スタイルも違います。複数の支店でリアルな話を聞くことは、JA横浜を知る上で大いに役立つと思います。

土屋:
支店訪問で学生と会うのは、支店長か副支店長といった管理者クラスの職員です。一対一で話し、30分から1時間ほどかけて現場のリアルな話をじっくり伝える。もちろん各支店には、「良いことも大変なこともすべてありのままに伝えてほしい」とお願いしてあります。

実務経験豊富な支店長クラスの方と一対一でそれだけ話せるというのは、学生にとって貴重な経験ですね。採用のためにそこまでマンパワーを注ぐ組織は珍しいと思います。

土屋:
現場には負担をかけてしまう面もあるのですが、JA横浜では新しい仲間を採用するために協力するという文化が根付いており、支店長も学生と話すのを楽しみにしてくれているようです。学生の皆さんにとっては、やはり現場のリアルに触れられる点が好評なようで、なかには「支店長からは仕事だけではなく人生を教わりました」という感動的な感想を伝えてくれる方もいます。こうした機会を設けることで、入組後のミスマッチを予防するというねらいもあります。

佐藤:
私が就職活動をしたときにも支店訪問に行ったのですが、ここまで手厚い対応をしてくれる会社はほかになく、びっくりしましたね。支店長から1時間も話を聞けた上に、職員と利用者さんのやりとりを直接見ることができたのもよかったです。JA横浜では利用者さんが職員を下の名前で呼ぶことはもちろん、ときには職員が利用者さんを下の名前で呼んだりもします。若い職員は皆、利用者さんにかわいがってもらいながら成長していく。そういう、普通の金融機関や企業にはないぬくもりは、現場で直接見てこそ伝わるものだと思います。

職員と利用者の関係性をオンラインでも発信

昨今はコロナ禍に伴い採用活動もオンライン化が進んでいますが、オンラインでの施策においてはどのような点に注力されていますか?

佐藤:
インターンシップはコロナ禍以降オンラインで実施しています。事業内容を正確に伝えることはもちろん、画面越しにJA横浜の雰囲気のよさをいかに伝えるかに苦心しています。たとえばオンラインでは難しい「就業体験」を伝えるためには、人事部のメンバーが営業職員や利用者さんに扮して寸劇を演じ、融資業務の流れを再現したりしました。

仕事内容だけでなく、楽しい雰囲気も伝わりそうですね。

土屋:
そのほかには、日ごろお付き合いのある利用者さん、つまり農家の方を招き、職員とパネルディスカッションをするというオンラインイベントも開きました。農家の方々を支えるために職員がどのような活動をしているのか、それに対して農家の皆さんがどのような思いを持っているのか、カメラの前で直接話し合うことで、職員と利用者の関係性をリアルに知っていただくことが目的です。

職員だけではなく、利用者さんも出演してくださるのは素敵ですね。その事実だけでも関係性のよさが伝わります。

土屋
学生の皆さんからも非常に好評でした。アンケートのなかには「感動して涙が出そうになりました」といった声もありました。

今後の採用活動に向けて、目標や抱負をお聞かせください。

土屋:
データを活用した採用活動の振り返り・改善活動についてはまだ不十分なため、今後強化していきたいと考えています。当組合の長年の採用課題として、応募者の男性比率が少なく、どちらかというと安定志向の人が多いという傾向があります。幸いにして現時点では例年JA横浜に合った人材が採用できていると思うのですが、今後はこれまでにない新しい風を吹き込んでくれる人材も採用していかなければ、と考えています。また、システムを使った採用業務の効率化や、定着率のさらなる向上に向けた取り組みにも力を入れたいです。最近は転職ありきで就職先を決める若い人も増えていますが、私はJA横浜に入組してくれた人には全員、定年まで笑顔で勤めてほしいし、本当にいい職場であれば若い人たちも転職はしないと思います。私が定年退職するまでに、若い人たちが長く楽しく勤められる環境をしっかり整えていくことが、私の目標です。

佐藤:
私が今後挑戦したいと考えているのは、これまで以上に女性の活躍を推進する仕組みづくりです。もともとJA横浜は女性職員が多いのですが、最近は外回りの営業を強く志望して入組する女性も増えてきましたし、女性ならではの視点を活かして活躍している人もたくさんいます。性別に関係なく、各自の希望を叶え、個性を最大限に発揮できる環境を整えてくことができればと思っています。また、先ほど土屋の話にもあった通り、新しいタイプの人材をもっと増やしていくために、中途採用にも積極的に取り組んでいきたいですね。

 

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