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Marketing Magazine

【2024シーズン】最終的な採用成果を左右する、内定式後のフォロー施策

RECRUITMENT

Published on 2023/09/22

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選考シーズンがおおむね収束し、各社内定者フォローに注力する2024シーズンの採用活動。今回は内定式後のフォロー施策の内容について、イベント/コンテンツ別にみていきます。

 

約8割の企業が「内定者懇親会」を実施予定

イベント内容

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[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、24シーズンの内定式後に実施するフォロー施策が決定している企業様(予定含む)を対象とし、イベント施策別の割合を算出
※一部の項目については実施方法(オンライン/併用/リアル)も調査し、その内訳を算出

 

イベントでは、「内定者懇親会」を行う企業が78.8%と最も多くなりました。その実施方法で最も多いのはリアルとなっており、対面で関係を深めようとする意図が推察されます。内定者懇親会のプログラムでは、適性検査を活用したワークを実施したり、内定者同士の共通点を考慮したチーム分けを行うなどの工夫が聞かれました。

 

コンテンツは「内定者の紹介」が最多

コンテンツ内容

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[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、24シーズンの内定式後に実施するフォロー施策が決定している企業様(予定含む)を対象とし、コンテンツ施策別の割合を算出

 

続いて、コンテンツでは「内定者の紹介」が最も多く39.5%となりました。また、「定期的に発信するコンテンツ」が27.0%となっており、具体的には人事ブログや社員メッセージ、会社のいまをニュースのようにお知らせするコンテンツなどが挙がりました。「定期的に発信するコンテンツ」は「単発のWebまたは動画コンテンツ」の19.5%を上回っており、採用オウンドメディアなど中長期的な接点づくりの施策が広がる中、内定者フォローにおいても継続したコミュニケーションを重視している企業の意図が窺えます。

 

◆◆◆

 

内定式後のフォロー施策では、入社への期待感を醸成させるようなイベント/コンテンツ発信を通して、入社まで継続的に接点を持とうとする企業の様子が窺えました。

 

売り手市場の現在では、これまでの選考~内定までの接点はもちろんのこと、内定後~入社に至るコミュニケーションも最終的な採用成果に大きく影響すると考えられます。今回のフォロー施策の動向を参考に、改めて入社までの内定者フォロー施策を検討いただければと思います。

 

 

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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2023年9月号は、2024シーズン本選考/2024シーズン内定者フォロー、特集「採用課題解決のためのデータ分析メソッド」、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

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出典:『Monthly HR AGE 2023年9月号』

Profile

永野 史彰Fumiaki Nagano

株式会社ヒューマネージ コンサルタント

慶応義塾大学卒業後、保証会社で勤務したのち、桜美林大学大学院心理学研究科で臨床心理学を専攻。2019年にヒューマネージに入社し、企業の採用活動や適性アセスメント、タレントマネジメントにおける統計分析業務やサービス開発に携わる。臨床心理士・公認心理師(国家資格)・産業カウンセラーの資格を保有。


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