MENU

TOP >  マーケットをよむ >  マイページの活用がカギ。2023インターンシップから見る学生の動き

Marketing Magazine

マイページの活用がカギ。2023インターンシップから見る学生の動き

Published on 2022/02/21

VIEW 781

選考シーズンへ差し掛かった2023シーズンの採用活動。2023シーズンインターンシップ学生の動きをお届けします。

 

 

プレエントリー状況は昨対比を大きく上回る

 

インターンシップのプレエントリー(マイページへの個人情報登録)状況をみると、全体では1月上旬時点で98.0%(昨シーズン比+13.2pt)と、昨年を大きく上回る割合で推移しており、文理別においてもこの傾向は共通していました。特に理系では、理系学生を対象とした早期選考やジョブ・マッチング制度の活発化による企業側の前倒し傾向が反映されているとみられ、早期化の傾向が続いていることが窺えます。

 

プレエントリー状況|全体

画像2

 

プレエントリー状況|文系

画像2

プレエントリー状況|理系

画像2

 

[集計対象]
22シーズン、23シーズンにi-webをご利用いただいている企業様
[算出方法]
全体と文理別に、対象企業各社の22シーズン(2021年)2月28日時点のインターンシッププレエントリー数を「100」として、
22シーズン、23シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)の全体・文理別のインターンシッププレエントリー数の割合をそれぞれ算出

 

 

 

応募状況は昨対比を下回る。応募時期のメインは冬季から夏季に移行か

 

一方で、インターンシップの応募状況をみると、全体では昨年と比べて下回る割合で推移しており、1月上旬時点で88.8%(昨シーズン比▲6.9pt)という結果になりました。大学のリアルの授業等も開始された影響を受け、日程や時間帯によってはオンラインインターンシップの応募が減少したという声も聞かれます。

 

早期化は2021シーズン(コロナ前)と2023シーズンを比較すると明らかです。2023シーズンをみると、夏季インターンシップに対する応募状況は50.8%(2021シーズン比+8.0pt)、冬季インターンシップに対する応募状況は13.6%(2021シーズン比▲15.1pt)となっており、応募のメインとなる時期が夏季に移行していることがわかります。2022シーズンの内定者調査では、年内に業界を絞り込んだ学生は61.9%、3月の採用広報活動開始までに企業を絞り込んだ学生が70.3%というデータもあり、2023シーズンの学生は夏季インターンシップをきっかけに志望業界や企業を絞り込むのが主流になっていることが推察できます。

 

応募状況|全体

画像2

[集計対象]
22シーズン、23シーズンにi-webをご利用いただいている企業様
[算出方法]
対象企業各社の22シーズン(2021年)2月28日時点のインターンシップ本エントリー数を「100」として、
22シーズン、23シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)のインターンシップ本エントリー数の割合をそれぞれ算出

 

 

すべての応募者にとって「ウェルカム感」のあるコミュニケーションを

 

今回の調査では、コロナ前に比べて2023シーズンの学生の動き出し、志望業界の絞り込みの早期化が窺える結果となりました。学生の動向に合わせ、2024シーズンのマイページオープン時期など、採用スケジュールを今一度検討するタイミングにあると言えます。一方、全体の傾向として志望業界や企業の絞り込みが早くなったとはいえ、自社に応募してくる学生の動き出しスピードやタイミング、志望度は人それぞれ。どのような応募者に対しても、まず自社が伝えたい情報をしっかり伝える必要があります。

 

そこで重要なのがマイページの活用です。応募者との出会いの場となるマイページ上に、自社がまず伝えたい情報や応募者が知りたいコンテンツがいつでも用意されていることは、応募者の次への興味や深堀のきっかけにもつながります。さまざまな応募者が、いつ訪れても歓迎されている、と感じる「ウェルカム感」のあるマイページが、自社理解や応募者との関係構築に繋がると考えられます。

 

例えば、自社をまだあまり知らない応募者に向けて、業界の基本知識やその中でのポジションがわかる情報を載せておく。あるいは、応募者にまず知っておいてほしい事柄として、企業理念や採用方針をわかりやすく紹介する記事を掲載する。中には、インターンシップやセミナーに参加できなかった学生に対してインターンシップのおさらい動画やセミナーの再配信をマイページ上に公開している企業もあるようです。

 

早期化が続くいま、あらゆる応募者と最適なコミュニケーションを築くための工夫が、引き続き求められていると言えそうです。

 


 

ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2022年2月号は、2023シーズン企業と学生の動き、特集「いまからはじめるマイページコンテンツのススメ」など、より詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

画像4

 

出典:『Monthly HR AGE 2022年2月号』


関連記事