Marketing Magazine
【2025シーズン】夏季インターンシップ実施状況からみる企業の動き
RECRUITMENT
各社採用活動に向けた動き出しが進む2025シーズン。今回は、2025シーズン夏季インターンシップを企業はどのように実施したのか、実施時期と、実施期間から文理別にみていきます。
実施期間は8月下旬が最多
インターンシップ実施時期
[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、25シーズンの夏季インターンシップの実施期間が決定している企業様(予定含む)を対象とし、時期別の割合を文理職種ごとに算出
実施時期をみると、8月下旬が最も多く文系職種で66.9%、理系職種で57.6%となりました。時期について、大学生の夏休みにあわせて8月~9月上旬にかけて行う企業が多いことは例年通りの傾向ですが、中には昨年よりも回数を増やしたり、コース別のプログラムを実施したりと、継続的に実施する企業もありました。
実施期間は1日の企業が依然として多い結果に
インターンシップ実施期間|文系職種
インターンシップ実施期間|理系職種
[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、25・24シーズンの夏季インターンシップの実施期間が決定している企業様(予定含む)を対象とし、期間別の割合を文理職種ごとに算出
また、実施期間については、1日の企業が依然として多く文系職種で81.6%(昨シーズン比+3.7pt)、理系職種で68.8%(昨シーズン比▲1.0pt)となりました。5日間以上は文系職種で10.4%(昨シーズン比+3.0pt)、理系職種で20.8%(昨シーズン比▲1.1pt)と理系職種でやや多いものの、産学協議会が報告書の中で示した「インターンシップ」の条件に基づき実施をしている企業はまだ少ないようです。
◆◆◆
上記より、夏季インターンシップ実施については8月~9月上旬にかけて行う企業が多く、実施期間は1日の企業が多い結果が窺えました。
企業からは「現場社員の協力などの準備が間に合わないため長期間の実務体験は難しいが、インターンシップの集客や内容にはいままで以上に力を入れている」「今シーズンから、参加者だけではなく不参加者へのフォロー施策としてオンラインセミナーを始めた」など、インターンシップの重要性を実感している声は非常に多く、自社のもつ(人的/時間的/金銭的)資源に合わせてさまざまな施策を組み合わせ、応募者と濃い接点を持とうとする企業の動きがみられました。冬季インターンシップも引き続き、接点づくりに注力する企業が多いことが予想されます。
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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2023年9月号は、2024シーズン本選考/2024シーズン内定者フォロー、特集「採用課題解決のためのデータ分析メソッド」、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly HR AGE 2023年9月号』
Profile
永野 史彰Fumiaki Nagano
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
慶応義塾大学卒業後、保証会社で勤務したのち、桜美林大学大学院心理学研究科で臨床心理学を専攻。2019年にヒューマネージに入社し、企業の採用活動や適性アセスメント、タレントマネジメントにおける統計分析業務やサービス開発に携わる。臨床心理士・公認心理師(国家資格)・産業カウンセラーの資格を保有。