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Marketing Magazine

【キャリア採用】2025年度の採用人数の増減

RECRUITMENT

Published on 2025/06/27

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今回は、2025年度キャリア採用における採用人数の増減についてみていきます。

 

およそ4社に1社が前年度より採用人数を増加、9割が前年度以上の水準を維持

採用人数の増減

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[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、2025年度のキャリア採用において採用人数の増減が決定している企業様(予定含む)を対象とし、割合を算出

 

「前年度並み」が最も多く、64.9%という結果でした。続いて「前年度より増やす」が24.5%となっています。反対に「前年度より減らす」は0.7%であり、9割近くの企業において前年度以上の規模で採用を実施することがわかりました。

 

また、キャリア採用に関して、下記のような声が集まりました。新卒採用における苦戦が、キャリア採用にも影響していることが窺え、キャリア採用を拡大したり新たにスタートさせたりする企業が多いことから、母集団形成およびその管理が重要になってくると言えます。

 

ご担当者様の声

■これまで新卒採用がメインだったため当面は少人数の採用にとどめる予定であり、あまり費用をかけられない点が課題。今後に向けて、最低限の応募者の一元管理やデータの蓄積を行いたい(金融)

■複数の紹介会社を利用しているため、スムーズなエージェント管理が不可欠。担当者とどのように関係性を構築していくかも課題(生活・教育・レジャー・専門サービス)

■紹介会社経由の入社者が多いが、最近はリファラルやアルムナイによる採用も増えてきている。新卒よりもマッチングを重視しているため、アセスメントツールの導入も検討している(ITサービス・コンサルティング)

■専門分野の人材については、キャリア採用の方が適しているという実感がある。獲得のために、新卒採用時の情報を活用し、タレントプールの拡充を進めていきたい(素材・エネルギー・その他製造)

 

◆◆◆

 

今回の調査から、2025年度のキャリア採用における採用人数は、大部分の企業が前年度以上の水準を維持するということが分かりました。

 

新卒・キャリア採用の双方でおこなっている施策や工夫などについて共有することで、有機的な採用活動へと向上させることができるのではないでしょうか。

 

最新の採用ご担当者インタビューはこちら:

・目指すは知名度向上ではなく志望度向上。学生との接点を強化したピーエス・コンストラクションの狙い(ピーエス・コンストラクション株式会社)

・採用を理系全般に拡大、入社前に配属先確定。リファインホールディングスの学生の声を反映した採用(リファインホールディングス株式会社)

・若手目線の採用施策で魅力づけを。蝶理が30以上の自社イベントを実施する狙いと効果(蝶理株式会社)


ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2025年6月号は、2026シーズン本選考、2027シーズンオープン・カンパニー/インターンシップ、特集『振り返り分析のはじめ方』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

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出典:『Monthly HR AGE 2025年6月号』

Profile

池尻 亮介Ryosuke Ikejiri

株式会社ヒューマネージ コンサルタント

信州大学卒業後、東京学芸大学大学院で心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。


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