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【2025シーズン】充足率が100%以上となった割合/内定承諾率

RECRUITMENT

Published on 2025/03/21

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今回は、2月上旬時点の2025シーズン本選考の充足率と内定承諾率についてみていきます。

 

充足率が100%以上となった企業の割合は、いずれのカテゴリーにおいても低下

充足率が100%以上となった割合|文系職種

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充足率が100%以上となった割合|理系職種

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[集計対象・算出方法]
25シーズンにi-webをご利用いただいている企業様を対象とし、充足率(内定承諾者数[辞退者除く]÷採用目標人数)が100%以上となっている割合を、全体、企業群別(以下を参照)にそれぞれ算出
・カテゴリーⅠ:2024年3月発表のキャリタス就活就職希望総合ランキング200位以内の企業群
・カテゴリーⅡ:2024年(25シーズン)9月末日時点のプレエントリー1万名以上、かつランキング外の企業群
・カテゴリーⅢ:同5000名以上1万名未満、かつランキング外の企業群
・カテゴリーⅣ:同5000名未満、かつランキング外の企業群

 

2月上旬時点において、辞退者を除いた内定承諾者数が採用目標人数を上回り、充足率100%以上となった企業の割合は、文系職種の全体で43.3%、理系職種で51.4%となりました。どちらも昨シーズンを下回る結果となっています。また、いずれのカテゴリーにおいても同様に下回っており、これまでお伝えしてきた内々定承諾後の辞退の増加や、その連絡が内定式後に来る、といったような事象から、終了間近となったタイミングにおいても採用目標人数に達していない企業様が多く、依然として売り手市場による影響の大きさが見てとれます。

 

内定承諾率も昨シーズンを下回る結果に

内定承諾率

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[集計対象・算出方法]
25シーズンにi-webをご利用いただいている企業様を対象とし、内定承諾率(内定承諾者数[辞退者除く]÷最終面接合格者数)の平均値を文理職種ごとに算出

 

内定承諾率についても、平均値は文系職種で60.7%、理系職種で61.4%となっており、昨シーズンを下回っています。これまでよりも辞退者が出ることを見越して、最終面接合格者数を多く設定しているといった声が聞かれました。

 

◆◆◆

 

充足率と内定承諾率の結果から、多くの企業様が2025シーズンの新卒採用に苦戦されていたことが窺えました。

 

現在佳境を迎えている2026シーズンにおいても、同様の難しさが生じることが予想されます。行ってきた施策について、これまでの結果と照らし合わせながら、改善を図るべきこと、自社らしさを維持するために継続していくことなどをいま一度確認し、これからの採用活動をより良いものへとしていく必要があると言えます。

 

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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2025年3月号は、2025シーズン/2026シーズンの本選考調査、特集『ワークライフバランスの採用広報術』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

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出典:『Monthly HR AGE 2025年3月号』

Profile

池尻 亮介Ryosuke Ikejiri

株式会社ヒューマネージ コンサルタント

信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。


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