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【2025シーズン】本選考|最終選考終了時期
RECRUITMENT
今回は、2025シーズン本選考の最終選考終了時期(6月調査と12月調査の比較)についてみていきます。
最終選考終了時期は6月下旬がピーク。母集団規模1万名未満では特に後ろ倒しの傾向に
母集団規模1万名以上

母集団規模1万名未満


[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、25シーズン6月調査・12月調査での最終選考の終了時期が判明している企業様(予定含む)を対象とし、時期別の割合を母集団規模別に算出。また、企業ごとに時期の差を求めてその割合を算出。
〇母集団規模別:2024年(25シーズン)9月末日時点のプレエントリー数をもとに、1万名以上/1万名未満に区分
最終選考の終了時期(6月調査と12月調査の比較)を見ると、母集団規模1万名以上については、6月調査でピークの予定だった6月上旬は、12月調査では10.7%(▲4.8pt)となっています。母集団規模1万名未満については、両調査ともピークは6月下旬ですが、12月調査では13.6%(▲10.5pt)となっています。また、下のグラフから3割近くが1ヶ月以上遅くなったという結果からも、1万名以上と比較して更に後ろ倒しとなったことが分かります。
◆◆◆
最終選考の終了時期の6月調査と12月調査の比較から、母集団規模に関わらず選考が長期化している傾向が窺えました。
新卒採用では「選考中辞退・内定辞退増加」を課題と感じている企業が多いという調査もあることから、その影響が選考終了時期に出たことが推察できます。「辞退者が増えて終了時期が遅くなった分、2026シーズンのスケジュールも遅らせざるを得なかった」といった声も聞かれ、当該シーズンだけでなく他シーズンとの並行にも苦戦されている様子が窺えました。
採用難が続く昨今の新卒採用。定期的に採用スケジュールを見直しながら最適化を目指すことが重要と言えそうです。
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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2025年2月号は、新卒採用・キャリア採用の現状について、2025シーズン/2026シーズン本選考調査、特集『時代の変化に対応する 見極めの視点』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly HR AGE 2025年2月号』
Profile


池尻 亮介Ryosuke Ikejiri
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。