Marketing Magazine
【2026シーズン】本選考本エントリー受付開始時期
RECRUITMENT
今回は、2026シーズン夏季インターンシップの企業の動きをみていきます。
実施時期は8月下旬~9月上旬がピーク
実施時期|文系
実施時期|理系
[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26・25シーズン夏季インターンシップの実施時期が決定している企業様(予定含む)を対象とし、時期別の割合を文理職種別にそれぞれ算出
2026シーズンインターンシップ(オープン・カンパニー等含む)について、実施時期は文系のピークが9月上旬で63.5%(昨シーズン比▲4.8pt)、理系のピークは8月下旬で61.3%(昨シーズン比+3.2pt)となりました。昨シーズンから時期がやや前後していますが、8月下旬~9月上旬に実施する企業が特に多いようです。また、本調査は産学協議会が示した報告書における4類型のタイプ分けをしていない全体データのため、例えば1dayを基本としたオープン・カンパニーを中心に開催する企業の中には、「夏から冬にかけて毎月開催する」などのケースもありました。プログラムや実施日数、回数によって実施時期にもばらつきが出ていることが推察されます。
実施期間は1日が最多
実施期間|文系
実施期間|理系
[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26・25シーズン夏季インターンシップの実施期間が決定している企業様(予定含む)を対象とし、期間別の割合を文理職種別にそれぞれ算出
実施期間は文理ともに1日が最も多く、文系が79.5%(昨シーズン比▲2.6pt)、理系が67.6%(昨シーズン比▲3.0pt)となりました。昨シーズンと比較して微減していますが、多くの企業で1日~2日間のインターンシップを実施していることがわかります。一方で、5日間以上のインターンシップを実施する企業も一定数あり、特に理系で多いことがわかります。
◆◆◆
今回の2026シーズン夏季インターンシップ調査より、実施時期のピークは8月下旬~9月上旬、実施期間は1日が多い結果が窺えました。
2025シーズンから、産学協議会が示した報告書の中で、一定の基準を満たすインターンシップは、学生データや評価を選考で活用できるようになりました。依然として短期間の実施を中心としながらも、企業によってはその潮流を意識し、自社のインターンシップを見直す声も聞かれます。また、近年では大学3年生(大学院1年生)のみならず、低学年を対象としたキャリア教育を検討・実施する企業も増えており、就職活動に対する意識やタイミングが異なる学生に向けて、魅力的な接点の場にできるよう実施時期についても各社検討していることが窺えます。
学生のニーズや自社の選考の在り方に合わせ、今後も引き続き戦略をブラッシュアップしていくことが重要と言えそうです。
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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2024年5月号は、2025シーズン本選考動向、2026シーズン夏季インターンシップ調査、特集『「インターンシップ」の戦略的運用』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly HR AGE 2024年5月号』
Profile
池尻 亮介Ryosuke Ikejiri
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。