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2023シーズン、インターンシップ動向(企業と学生の動き)

Published on 2021/08/20

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2023シーズンも、夏季インターンシップのシーズンを迎えています。今回は企業・学生双方の最新データ(7月上旬時点)をみていきながら、今後の動向とポイントを考えます。

 

 

インターンシップ向けマイページの公開は早期化。早くも4社に3社が動き出し

 

まず、2023シーズンにおける企業のインターンシップ向けマイページ公開状況をみると、7月上旬時点でマイページを公開している企業の割合は全体の75.4%となりました。6月上旬時点では既に7割に達しており、22シーズンに比べて公開時企業が大幅に増えていることがわかるほか、早期からオープンする企業は6月上旬までを目安に公開する企業が多く、大手就職情報サイトのオープンに合わせた早期からの動き出し傾向がみてとれます。

 

企業のインターンシップ向けマイページ公開状況(全体)

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[集計対象]
22シーズン、23シーズンにi-webを利用いただいている企業様
[算出方法]
①22シーズン、23シーズンのインターンシッププレエントリーを受け付けている企業の数を時期別に算出
②①の合計を全体の企業数で割り、マイページ公開率を算出

 

次に、インターンシップの初回実施の予定時期(実施済み含む)をみると、2022シーズン(2020年8月下旬の調査)と比較して、6月・7月が増えており、7月までにインターンシップの初回を実施するとした企業は32.9%(昨対比+13.4pt)となりました。インターンシップの実施時期を早め、早期に学生との接点をもとうとしている企業の動きが窺えるほか、オンライン化による頻度の増加を予定し、早くから実施していることも推察できます。また、9月までに初回を実施するとした企業は94.0%(昨対比+5.4pt)となりました。22シーズンに比べ、夏季(6月~9月)に初回のインターンシップを実施する企業が増えていることがわかります。

 

 

企業のインターンシップ初回実施の予定時期(全体)

 

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[集計対象]
22シーズン、23シーズンにi-webをご利用いただいている企業のうち、2021年7月1日時点で、インターンシップの初回実施の予定時期を決定している
企業様(実施済を含む)
[算出方法]
①22シーズン、23シーズンのインターンシップ初回実施の予定時期をそれぞれ集計
②シーズン・時期別に企業の割合を算出

 

 

学生の動きも昨対比1.5倍のスピード感で早期化。理系で特に顕著

 

一方で学生の動きも企業の動きに呼応しています。学生のインターンシッププレエントリー状況をみると、7月上旬時点で文系は46.8%(昨対比約1.5倍)、理系では57.9%(昨対比1.6倍)となりました。
学生のインターンシッププレエントリー状況(文系)

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(理系)

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[集計対象]
22シーズン、23シーズンにi-webをご利用いただいている企業様
[算出方法]
文理別に、対象企業各社への22シーズン(2021年)2月28日時点のインターンシッププレエントリー数を「100」として、
22シーズン、23シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)の文理別のインターンシッププレエントリー数の割合を算出

 

昨年は文系が前年比1.3倍、理系が前年比1.04倍だったことから、引き続き早期化傾向が加速していることがわかります。時期別にみると、6月上旬のプレエントリーが2022シーズンに比べ大きく増加しており、文系では23.0%(昨対比2.1倍)、理系では28.6%(昨対比2.1倍)となっています。オンラインインターンシップの広がりにより、学生が気軽に参加できる環境が整ったことこの数年の間にインターンシップがさらに普及し、就職活動の当たり前になったことなどがわかります。

 

 

採用目標人数は昨年同水準想定。現段階から継続的な取り組みを

 

最後に、2023シーズンの採用目標人数をみると、86.2%の企業が2022シーズンと「同水準」となりました。

 

企業の採用目標人数

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[集計対象]
22シーズン、23シーズンにi-webをご利用いただいている企業のうち、2021年7月1日時点で、23シーズンの採用目標人数が決定している企業様
[算出方法]
①23シーズンの採用目標人数(22シーズンとの比較)について集計
②項目ごとの企業の割合を算出

 

コロナ禍3年目となる2023シーズンにおいては、現状では前年と同程度の採用計画に向けて動き出す企業が多いようです。新型コロナウイルスの状況や経済情勢等の変化次第ではありますが、早期からしっかりと施策を実行していくことが必要と言えます。また仮に採用計画が変更になり、目標人数に増減があったとしても、母集団形成や学生への継続的なアプローチなど、求められる取り組みの方向性に大きな違いはありません。

 

今回取り上げたマイページはインターンシップや選考期に度々訪れては、企業と学生をつなぐ受け皿となる場所です。「知りたいときに知りたい情報がある」「ここに来れば何か良い情報が得られる」「就職活動のヒントがある」そう学生に思ってもらうことで、ログイン回数が上がり、企業への興味関心や理解の促進にもつながっていきます。早期化が著しい2023シーズン、マイページやインターンシップを効果的に活用した接点づくりが重要と言えそうです。

 


 

ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2021年8月号は、2023シーズンの企業・学生の動き、また「理系採用特集」などより詳しいマーケット情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

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出典:『Monthly HR AGE 2021年8月号』


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