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本エントリーも早期は活発化傾向。今後の選考に関して丁寧なフォローを

Published on 2020/05/15

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売り手市場が続く採用マーケットで、さらなる早期化が叫ばれてきた21シーズン(2021年卒)の採用活動。新型コロナウィルスの感染拡大の影響、さらにオリンピックが延期されたことで採用スケジュールの後ろ倒しを予定する企業もありますが、現状を数字で捉え、21シーズンの採用活動にお役立ていただければ幸いです。今回は、3月10日時点の本エントリー(プレエントリー者の本選考への応募)傾向をお伝えします。

 

 

21シーズン3月10日時点の本エントリーは、20シーズン比 約128%

 

21シーズン3月10日時点までの企業の本エントリー人数をみると、20シーズン同時点比約+7.6ポイント(約128%の水準)となりました。新型コロナウィルス流行の影響が本格的に出る前の数値ではありますが、21シーズンは20シーズン以上に「学生は、採用広報開始より前に本エントリーを活発にしていた」ことがわかります。この活発化傾向は、プレエントリー(応募者の個人情報登録)にも共通していました(→関連記事)。

 

本エントリー状況(全体)

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≪対象≫
i-webを継続利用いただいている企業のうち、2019年(20シーズン)9月30日迄に本エントリーを受け付けた企業様(以下同様)
≪算出方法≫
①対象企業各社の2019年(20シーズン)9月30日時点の本エントリー数を「100」として20シーズン、21シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)の本エントリー数の割合を算出
②企業ごとの合計を企業数で割り、平均値を算出
③21シーズン3月中旬以降(予測)は、20シーズンの10日毎の伸び率より予測値(上限と下限)を算出

「文系」「理系」ともに、20シーズン比増。本エントリーも「理系」が先行

 

21シーズン3月10日時点の文理別の本エントリー人数を20シーズンと比較すると、文系は約+8.0ポイント、理系は約+7.7ポイントといずれも増加しました。理系学生が文系学生に比べ、本エントリーを先行させていることがわかります。

 

本エントリー状況(文系)

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本エントリー状況(理系)

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≪算出方法≫
①対象企業各社の2019年(20シーズン)9月30日時点の文理別の本エントリー数をそれぞれ「100」として、20シーズン、21シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)の文理別の本エントリー数の割合を算出(企業ごと)
②①の合計を企業数で割り、平均値を算出

 

例年の傾向でいけば、すでに学生は選考参加企業を絞り込んでいるとみられ(→関連記事)、選考開始直前の5月31日時点の本エントリー割合は、20シーズンと同水準かやや下回るものと想定されます。しかし今シーズンは、新型コロナウイルス流行の影響により、一部の企業では選考スケジュールおよび内定出しが後ろ倒しされること、さらに企業との接触機会の減少により学生の入社意思決定に時間がかかることも予想され、学生の本エントリー行動はしばらく続くと考えられます。早期から就職活動に取り組んでいた学生をはじめ、選考中や選考に進む予定の学生に対して、今後の選考スケジュールの情報提供を早めにおこなうこと、またWebツールやコンテンツを活用し選考参加への意欲促進を継続して働きかけていくことなど、今後の選考への不安感を取り除く配慮をおこないながら、採用活動を進めていく必要があるといえそうです。

 

ヒューマネージでは、企業規模別、業種別の本エントリー状況など、よりタイムリーで詳しい情報を調査しています。詳しくはお問い合わせください。

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