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【2026シーズン】冬季インターンシップ プレエントリー/応募推移
RECRUITMENT
今回は、2026シーズン冬季インターンシップの学生の動向(プレエントリー/応募推移)についてみていきます。
インターンシッププレエントリーは昨シーズン比大幅増加
プレエントリー推移(10月上旬時点)
[集計対象・算出方法]
26・25シーズンにi-webをご利用いただいている企業を対象とし、対象企業各社の2024年(25シーズン)2月末時点のインターンシッププレエントリー数を「100」として、26・25シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)のインターンシッププレエントリー数の割合をそれぞれ算出
インターンシップのプレエントリー数の推移(全体)は、10月上旬時点の累計で82.2%(昨シーズン比+15.7pt)となりました。夏季インターンシップの活況、また本格的な選考シーズンへと近づく中、学生の動きも前倒しで加速していることが窺えます。ここ数年、就職情報媒体などでの情報公開の早期化やインターンシップ実施企業の増加によって、プレエントリー数も増加傾向にあり、今後もしばらくこの動きは続いていくものと思われます。中には母集団形成に苦戦している企業の声も聞かれますが、学生の企業絞り込み時期が前倒しになっている昨今の状況を考えると、新たなプレエントリー者を増やす施策を実行しながらも、現時点でのプレエントリー者を確実に次の接点につなげるための工夫が求められていると言えそうです。
インターンシップ応募推移もプレエントリー同様増加傾向に
応募推移(10月上旬時点)
[集計対象・算出方法]
26・25シーズンにi-webをご利用いただいている企業を対象とし、対象企業各社の2024年(25シーズン)2月末日時点のインターンシップ応募数を「100」として、26・25シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)のインターンシップ応募数の割合を算出
次にインターンシップの応募推移は、10月上旬時点の累計で87.6%(昨シーズン比+8.0pt)となりました。プレエントリー同様増加傾向にあり、インターンシップへの積極的な参加の姿勢が窺える結果です。インターンシップに参加してもらうための工夫として、実際の業務を体験できる現場型のプログラムを打ち出す、さまざまなニーズにあわせたプログラムや開催形式を用意する、参加できなかった学生を別プログラムへ誘導するなどが聞かれました。
◆◆◆
今回の10月上旬時点の学生動向調査より、インターンシッププレエントリー/応募推移ともに昨シーズン比で増加し学生の動きが前倒しで加速している様子が窺え、他方では本選考に向けて母集団形成に尽力される企業の声も聞かれました。
いよいよ選考に向けて各社準備を進めています。採用成功に向けては、母集団形成の状況やその属性など、現時点で自社の採用がうまくいっているのかどうかを定量・定性的に把握することが必要です。採用管理システムの分析機能や参加者アンケートなどを活用することで、小さなPDCAを回していくことが効果的と言えるでしょう。
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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2024年11月号は、2026シーズン冬季インターンシップ動向、特集『最新・内定者アンケートより 変化する学生動向をよむ(後編)』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly HR AGE 2024年11月号』
Profile
池尻 亮介Ryosuke Ikejiri
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。