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昨年の動きから、2021シーズンを予測する ―面接選考にみる企業と学生の動き

Published on 2020/04/02

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2021年春入社の新卒採用については、昨年と同じスケジュールが踏襲されることとなりました。今後、新型コロナウイルス感染症拡大の状況やオリンピック開催延期による影響等が出るかと存じますが、改めて昨年のデータを振り返り、2021シーズンの参考にしていただければ幸いです。
※以下は、採用管理システム「i-web」のデータから、2020年春入社の新卒採用動向を分析したものです

 

 

一次面接の歩留まり率は前年から上昇、最終面接では低下傾向

 

当該選考の対象者(前ステップの合格者)のうち選考に参加した学生の割合として、一次面接、最終面接に臨む学生の動きを検証した「歩留まり率」について、20シーズンにおいては以下の表となりました。

 

一次面接 最終面接
19シーズン 92.5% 84.8%
20シーズン 93% 84.2%

≪対象≫
i-webを継続利用いただいている企業のうち、19、20シーズンともに面接を実施している企業
≪算出方法≫
①対象企業各社の一次面接、最終面接の歩留まり率を算出
②①の合計を企業数で割り、平均値を算出

 

前年(19シーズン)と比較して、一次面接の歩留まり率はやや上昇していますが、最終面接については、対象者の15%以上が参加に繋がっていないという結果になりました。売り手市場で他社との人材獲得競争の激しさが増すなか、最終面接まで引き留めることが難しくなっていることがうかがえます。

一次面接から最終面接までの選考期間は、昨年より長期化

 

一次面接から最終面接までの期間を前年と比較すると、以下の表となります。

 

平均期間
19シーズン 25.0日
20シーズン 26.5日

≪対象≫
i-webを継続利用いただいている企業のうち、19、20シーズンともに面接を実施している企業
≪算出方法≫
① 対象企業各社の最終面接予約者における、一次面接から最終面接の期間を算出
② ①の合計を各社の最終面接予約者数で割り、企業ごとの期間の平均値を算出
③ ②の合計を企業数で割り、平均値を算出

 

一次面接から最終面接までの期間は平均26.5日と、前年と比較してやや長期化していることがわかります。採用広報期間が短縮された17シーズンから、面接における短期集中傾向が強まっています。

 

また、期間別の企業の分布状況は以下のグラフとなりました。

80%

≪算出方法≫
①対象企業各社の最終面接予約者における、一次面接(グループワークやディスカッション含む)から最終面接の期間を算出
②①の合計を各社の最終面接予約者数で割り、企業ごとの期間の平均値を算出
③10日ごとに、当該期間に当てはまる企業の割合を算出

 

最も多いのは「20日以上30日未満」の企業で29.0%と前年からは減少傾向にありますが、30日未満の企業は依然として6割超を占めています。一方で30日以上の企業の割合は増加していることから、昨シーズンは面接選考の早期化にともない、最終面接までの期間がやや長期化したことがうかがえますが、4週間以内に面接を終わらせるスピード感は一般的になっているといえます。選考前倒しや長期化の影響を見込んで、仕事理解や志望度合いに懸念がある学生に対した個別フォローや社員座談会や職場見学の実施といった対応をおこなっていた企業も多くありました。ミスマッチの防止や志望度の向上~入社後の定着・活躍へとつなげるために、選考後期~内定者フォローの施策を積極的に講じていくことも重要です。

 

ヒューマネージのオピニオン誌「HUMANAGE REPORT」では、昨シーズンの面接選考の企業群別のデータなど、より詳しい情報を調査しています。詳しくはお問い合わせください。

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出典:『HUMANAGE REPORT 第22号 2019年』


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