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【2027シーズン】夏季オープン・カンパニー/インターンシップ プレエントリー/応募推移

RECRUITMENT

Published on 2025/09/11

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今回は、2027シーズン夏季オープン・カンパニー/インターンシップの学生の動向(プレエントリー/応募推移)についてみていきます。

 

プレエントリーは昨シーズンから引き続き早期化傾向に

プレエントリー推移(7月上旬時点)

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[集計対象・算出方法]
27・26シーズンにi-webをご利用いただいている企業を対象とし、対象企業各社の2025年(26シーズン)2月末日時点のインターンシッププレエントリー数を「100」として、27・26シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)のインターンシッププレエントリー数の割合を算出

 

プレエントリー数について、全体では7月上旬時点の累計で昨対比54.6%(+4.4pt)と上回っています。昨シーズンから引き続き、5月以前の早期の動き出しが活発になっていることが見てとれます。近年、売り手市場が更に進んでいることに伴い、学生の就職への選択肢も広がっています。つまり、自社が学生にとっての最終的な一社として選ばれることが難化しているとも言えます。このような状況において、企業は学生からの認知獲得、惹きつけを強化し、選考へつなげていくことがより一層重要となります。それらに紐づく母集団形成のためのイベントやコンテンツについて、参加者アンケートなどもをもとに今一度振り返ってみるとよいかもしれません。

 

オープン・カンパニー/インターンシップの応募数もプレエントリーと同様に早期から増加
応募推移(7月上旬時点)

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[集計対象・算出方法]
27・26シーズンにi-webをご利用いただいている企業を対象とし、対象企業各社の2025年(26シーズン)2月末日時点のインターンシップ応募数を「100」として、27・26シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)のインターンシップ応募数の割合を算出

 

オープン・カンパニー/インターンシップの応募数は、7月上旬時点の累計で昨対比58.5%(+3.1pt)とプレエントリーと同様に上回っています。ある企業では特に対象者を定めず開催していましたが、訴求力の弱さを感じ、職種別の内容や日程に分けた結果、学生は気になっている職種の詳細を知れたことで、選考への応募率が向上したとのことでした。学生にとって参加することが一般的となっている現在、多くの学生と出会いたいのか、対象者を絞って長期的に見極めたいのかなど、自社においての開催の意図を明確にしたうえで、その効果を測ることがより重要となってくると言えます。

 

◆◆◆

 

今回の調査から、夏季オープン・カンパニー/インターンシップのプレエントリー/応募数ともに昨シーズン比で増加し、早期の動き出しが活発になっていることが分かりました。

 

現在の採用活動においては、早期から学生との接点を持ち、自社の魅力を効果的に伝えることが必要です。学生が多くの選択肢を持つ現代だからこそ、自社のコンテンツやイベントの「質」と「意図」を再考し、学生を惹きつけることが採用成功の鍵となるでしょう。

 

最新の採用ご担当者インタビューはこちら:

・採用基準の明確化により、採用精度が大幅向上。住友精密工業が実践する現場巻き込み型採用術(住友精密工業株式会社)

・学生目線ですべての施策をブラッシュアップ 志望度向上を実現させたピアスのマーケティング術(ピアス株式会社)

学生との接点強化で内定承諾率向上。選考早期化に対応した東洋冷蔵の採用戦略(東洋冷蔵株式会社)


ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2025年8月号は、2026シーズン本選考、2027シーズンオープン・カンパニー/インターンシップ、特集『社内とつながる採用担当』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

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出典:『Monthly HR AGE 2025年8月号』

Profile

池尻 亮介Ryosuke Ikejiri

株式会社ヒューマネージ コンサルタント

信州大学卒業後、東京学芸大学大学院で心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。


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