MENU

TOP >  マーケットをよむ >  【2024シーズン】夏季インターンシップを分析する――受付時期、受付・実施方法

Marketing Magazine

【2024シーズン】夏季インターンシップを分析する――受付時期、受付・実施方法

Published on 2022/06/17

VIEW 776

夏季インターンシップを見据え、各社徐々に動き出しをみせる2024シーズン。2024シーズンインターンシップに向けた企業の動きをみていきます。

 

 

インターンシップ受付開始時期は前倒し傾向に

 

夏季インターンシップの受付開始時期は、昨年同様に6月上旬が最も多く45.3%(昨シーズン比+3.2pt)、6月上旬までの累計は69.5%(昨シーズン比+5.3pt)となりました。マイページ公開時期が早まっていることにともない、各社早くから動き出しを行っていることがわかります。

 

受付開始時期の早期化は、インターンシップやその後の選考までの期間が長期化することを意味します。インターンシップはもちろん、その間をつなぐコミュニケーション設計の検討が求められていると言えそうです。

 

受付開始時期

画像2

[集計対象]
i-webをご利用いただいている企業のうち、24・23シーズンの夏季インターンシップの受付開始時期が決定している企業様(予定含む)
[算出方法]
24・23シーズンの夏季インターンシップの受付開始時期を集計して、時期別の割合を算出

 

 

 

インターンシップ受付で選考を行う企業は6割超

 

インターンシップの受付方法は、選考を行う企業が最も多く60.6%(昨シーズン比+1.0pt)、次いで、先着順で受け付ける企業が34.6%となりました。ワークショップや実務体験など、人数を絞って実施するプログラムが多いこともまた推察できます。また、選考を実施する企業増加の背景には、インターンシップ参加者の早期の選考ルートの広がりや、早くから母集団形成に本格的に取り組もうとする企業の意向も窺えます。

 

 

受付方法

 

画像2

[集計対象]
i-webをご利用いただいている企業のうち、24・23シーズンの夏季インターンシップの募集方法が決定している企業様(予定含む)

[算出方法]
24・23シーズンの夏季インターンシップの募集方法のうち、いずれか1つでも該当する企業の合計を「100」として方法別の割合を算出

 

 

実施方法はオンラインからリアルへの切り替えがやや進む結果に

 

最後に、夏季インターンシップの実施方法を尋ねたところ、オンラインと回答した企業が最も多く71.2%(昨シーズン比▲2.8pt)、オンラインとリアルを併用する企業が20.5%(+1.3pt)、リアルで行う企業が8.2%(+1.4pt)という結果になりました。

 

昨シーズンと比較するとオンラインがやや減少した一方で、併用とリアルがともに微増しており、新型コロナウイルスの影響も踏まえつつ、オンラインを活用しながらできるだけ対面形式を取り入れる企業の増加が今後も見込まれる結果となりました。一般的に対面でのインターンシップはオンラインに比べて期間が長いケースが多いことから、開催期間の長いインターンシップが増加していることが予想されます。

 

 

実施方法

 

画像2

[集計対象]
i-webをご利用いただいている企業のうち、24・23シーズンの夏季インターンシップの実施方法決定している企業様(予定含む)

[算出方法]
24・23シーズンの夏季インターンシップの実施方法を集計して、割合を算出

 

コロナ渦3年目のインターンシップ、長期的なコミュニケーション設計を

 

今回の調査では、マイページ公開時期にあわせ、インターンシップ受付を前倒しする傾向が見てとれました。2023シーズン選考ではインターンシップ参加者を早期から選考に案内するケースも普及しており、早くから応募者と接点を持つことが重要となっていることから、2024シーズンも長い時間をかけて応募者と関係性を構築していこうとする企業の姿勢が窺えます。オンライン実施からリアル実施への切り替えを予定している企業も一定数見られ、マーケットや世の中の状況にあわせて、早い時期から自社にとって最適な採用スケジュールや手法を検討していることがわかります。

 

早期の接点であり、業界や仕事理解の場であるインターンシップは、採用活動の早期化・長期化が進む中、ここ数年でさらに大きな存在感を示すようになりました。一大イベントを行うのも素敵なことですが、より重要なのは開催日の前後やその後のフォローを含めた全体的な設計をすること。例えば「インターンシップ前に応募者から集めた質問に当日答える」「参加できなかった人向けのWebセミナーを事前に企画する」など、インターンシップを点で捉えるのではなく、そこを起点としたシーズン全体の戦略的な接点設計が求められていると言えます。

 

コロナ渦での実施が3年目を迎える2024シーズンインターンシップ。企業は応募者との接点の設計やフォロー施策に注力し、長期的な視点で採用活動を行っていくことの重要性が示唆されています。

 

ご参考:『リアルインターンシップへのこだわり』についてお話しいただいた株式会社東京インテリア家具様のインタビュー記事はこちら

 

 


 

ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2022年5月号は、2023シーズン/2024シーズン企業の動き、特集「採用マーケティング×動画活用」など、より詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

画像4

 

出典:『Monthly HR AGE 2022年5月号』


関連記事