MENU

TOP >  マーケットをよむ >  理系学生、インターン参加のきっかけは?―2021年卒 内定者アンケート調査【文理別】

Marketing Magazine

理系学生、インターン参加のきっかけは?―2021年卒 内定者アンケート調査【文理別】

Published on 2020/12/18

VIEW 1596

ヒューマネージでは、毎年、採用管理システム「i-web」ご利用企業様にご協力いただき、内定者アンケート調査をおこなっています。今回は、2021年卒(21シーズン)内定者を対象とした文理別の調査結果から、21シーズンの傾向をみていきます。

 

内々定者アンケート概要
対象:採用管理システム「i-web」ご利用企業の内定者の皆さま
方法:Webアンケート
期間:2021卒(21シーズン)…2020年7月上旬~9月中旬
2020卒(20シーズン)…2019年6月上旬~9月中旬
有効回答数:2021卒(21シーズン)全体…3,197名(20シーズン…2,964名)
2021卒(21シーズン)文系…1,530名(20シーズン…1,443名)
2021卒(21シーズン)理系…1,664名(20シーズン…1,521名)

 

 

インターン応募/プレエントリーのきっかけはそれぞれ「就職情報サイト」/「インターン」がトップ

 

まず、企業の内定者が入社予定先企業のインターンシップに応募したきっかけをみると、文理ともに「就職情報サイト」が最多となりました(文系:29.1%、理系:21.7%)。

 

理系の内定者の回答においては、20シーズン比では減少しているものの、時点で「友人・知人(16.8%)」、「企業に就職している卒業生」(13.2%)が挙げられており、いわゆる“口コミ”も依然として重要な経路であることがわかります。

 

入社予定先企業へのインターンシップ応募のきっかけ

画像1

(単一回答形式)

 

次に入社予定先企業へのプレエントリーのきっかけをみると、文理ともに「インターンシップ」が割合を大きく伸ばして最多(文系:20.7%、理系:24.0%)となりました。志望業界・志望企業の絞り込み時期が早期化している(参考記事:コロナ禍で「内々定承諾の決め手」に変化―2021年卒 内定者アンケート調査(速報))ことも踏まえると、特に夏季インターンシップが占める役割の重要性が増していることがうかがえます。

 

入社予定先企業へのプレエントリーのきっかけ

画像2

(単一回答形式)

 

内定承諾の決め手、理系は「事業内容」がトップという例年にない結果に

 

入社予定先企業への内定承諾の決め手

画像3

(複数回答可、3つまで)

 

入社予定先企業への内定承諾の決め手をみると、文系では前年に引き続き、「社員の魅力(48.2%)」が最多となりました。一方で、理系は前年から項目が入れ替わり、「事業内容(41・9%)」が最多という、例年にない結果が得られました。4月~5月にかけて、新型コロナウイルスの影響により、企業との接点が限られるなかで内定承諾の判断をする必要があった学生が多く、主観的要因を重視する文系と、客観的要因を重視する理系の違いが顕著にあらわれる結果となったと考えられます。

 

しかしながら、上位3項目は文理ともに「社員の魅力」「社風」「事業内容」となっているため、「社員の魅力」や「社風」を伝えるための施策が文理問わず重要であることはもちろん、内定後~入社にかけての期間においても、継続して企業理解を促す必要があるといえます。

 

早期化が進む採用マーケットで求められる、学生へのアプローチ設計

 

インターン応募のきっかけや内定承諾の決め手において文理による傾向の違いが明らかとなった一方で、インターンシップの重要性や社員の魅力を訴求する施策の重要性は依然として変わらないこともデータから読み取れました。新型コロナウイルスの影響で雇用情勢が変化するなか、オンラインインターンシップ活況の後押しで夏季インターンシップに向けた2022年卒学生の動きは活発なものとなっており(参考記事:オンラインインターンシップにより、地方学生の動きが活発に――2022卒 就職活動生の最新動向)、2023年卒採用にかけてはさらなる早期化も見込まれます。長期にまたがる戦略的なアプローチが求められているといえるでしょう。

 

まず2022年卒向けにおいては、12月から徐々に始まると見られる志望企業の絞り込みを見据えたコンテンツ配信やセミナー告知など、オンラインを活用した接触機会の設計・設定をあらためておこない、学生の惹きつけを図ることが必要です。

 

平行して2023年卒向けの学生に対しても、夏季インターンシップの活発化に対応して、インターンシップ施策の拡充に注力すること、就職活動を開始している学生の受け皿として自社採用サイトやマイページの公開準備を進めること、また長期化する採用活動における継続的な情報発信への取り組みをおこなうことも重要と考えられます。

 

HR AGEでは、今後もオンライン化の潮流で広がる新たな選択肢や手法、それらに関連するヒントなど、タイムリーな情報を発信していきます。自社に最適な方法で効果的に採用活動を進めていただく一助になれば幸いです。

 


 

ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『マンスリーヒューマネージレポート』を発行しています。2020年12月号は、2021年卒の文理別内定者アンケート結果を特集、より詳しい内容をご覧いただけます。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

画像4

 

出典:『Monthly HUMANAGE REPORT 2020年12月号』


関連記事