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昨年の動きから、2021シーズンを予測する ―プレエントリー受付とオープンセミナー開催状況

Published on 2020/01/30

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2021年春入社の新卒採用については、昨年と同じスケジュールが踏襲されることとなりました。オリンピックの影響で総じて前倒しの傾向がうかがえますが、改めて昨年のデータを振り返り、2021シーズンの予想の参考にしていただければ幸いです。
※以下は、採用管理システム「i-web」のデータから、2020年春入社の新卒採用動向を分析したものです

 

 

プレエントリーのスタートダッシュ傾向、ますます強まる。3月中旬以降は鈍化

 

昨シーズンの3月上旬時点でのプレエントリー(個人情報登録)は、その前年(19シーズン)採用終了時(9月下旬時点)のプレエントリーの約7割に達しています。一方で、3月中旬以降は一貫して前年同時期のプレエントリーを下回っています。昨シーズン6月上旬時点でのプレエントリーは、前年の採用終了時の99.8%とほぼ同水準であることからも、“スタートダッシュ”傾向はさらに加速していたといえます。

 

85%

 

3月10日までにプレエントリーが集中する背景には、夏季~冬季のインターンシップが活況となり、企業と学生が早期から接点を持っていること、また売り手市場の影響で学生の全体的な就職活動量が減っていることが挙げられます。21シーズンにおいても企業の動きは早期化することが見込まれることから、学生が3月上旬時点で早々に企業を絞り込み、個社ごとのアクションを開始する傾向は、今後も続くと考えられます。

関連記事:学生の「志望業界」「志望企業」の絞込み、ますます早まる ―20シーズン内々定者アンケート調査より

オープンセミナーはやや前倒し傾向。開催は前年比約1.1倍

 

昨シーズン3月上旬のオープンセミナーの開催率(全体)は対象企業の58.7%となっており、前年と比較して約1.1倍の水準となりました。ピークとなる3月中旬は75.0%と、大部分の企業がオープンセミナーを開催していました。3月下旬以降は、前年と比べてやや低下傾向がみられることから、全体として前倒ししているといえます。

 

85%

多くの企業は、採用広報解禁=3月1日直後から、前年と同様に、あるいは前年を上回る勢いで積極的にオープンセミナーを開催していました。学生のプレエントリーのスタートダッシュ傾向を踏まえ、企業は接触機会を前倒して母集団形成を図っているものと思われ、この傾向は21シーズンも続くものと考えられます。本エントリー(本選考への応募)に呼び込むために、企業は継続的かつ漏れのないリテンション施策が重要といえます。

 

ヒューマネージのオピニオン誌「HUMANAGE REPORT」では、昨シーズンの文理別のプレエントリー状況や企業規模別のオープンセミナー開催状況、さらには本エントリーの受付状況など、より詳しい情報を調査しています。詳しくはお問い合わせください。

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出典:『HUMANAGE REPORT 第22号 2019年』


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