Marketing Magazine

【2026シーズン】内定受諾の締切
RECRUITMENT
今回は、2026本選考の内定受諾の締切についてみていきます。
83.5%が状況に応じて締切を延長。内定出しから締切までの期間は約3割が1週間以内
内定受諾の締切設定・延長の有無

[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26シーズンの内定受諾締切の有無について決定している企業様(予定含む)を対象とし、割合を算出
内定出しから内定受諾締切までの期間

[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26シーズンの内定受諾の締切を設定しており、内定出しから受諾締切までの期間について決定している企業様(予定含む)を対象とし、区分別の割合を算出
受諾締切がピークとなる時期

[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26シーズンの内定受諾の締切を設定しており、受諾締切がピークとなる時期が判明している企業様(予定含む)を対象とし、時期別の割合を算出
内定受諾の締切については、83.5%が締切を設定し、状況に応じて延長することがわかりました。さらに、締切を設定している企業における内定出しから内定受諾締切までの期間については、「1週間超2週間以内」が35.0%と最も多く、1週間以内としている企業は約3割という結果でした。企業の人事担当者様からは、「内々定者に対して締切を設けて厳格に期限を守ってもらうよりも、延長対応を行った方が印象がよく、仮に他社の内定を受諾したとしても、これまでの接点と印象のよさを活用して第二新卒・キャリア採用につなげることができるメリットがある」という声がありました。
また、受諾締切のピークについては、昨シーズンと同様に6月上旬がピークで、20.2%(+1.7pt)となりました。選考の早期化に伴った前倒しの傾向がみられますが、近年増加している内定承諾後の辞退をなるべく防ぐために、8・9月といった遅い時期に設定している企業もいくつかあるようです。
◆◆◆
今回の調査から、多くの企業が内定受諾の締切を設定し、状況に応じて延長していることがわかりました。
新卒採用の内定者としてだけではなく、その後の第二新卒・キャリア採用の候補者になり得ることも考慮しながら、内定出しを行った学生の就職活動の状況について把握し、関係性を構築していくことが重要と言えます。
最新の採用ご担当者インタビューはこちら:
・「現場体験」重視の施策でマッチングを強化。日本国土開発が学生目線の採用にこだわる理由(日本国土開発株式会社)
・対面の仕事体験と動画コンテンツの拡充。四電工が応募者に寄り添った選考を貫く狙いと効果(株式会社四電工)
・社員との対話を増やして「入社後の姿」と「職場の楽しさ」を伝える。ニュー・オータニの採用戦略(株式会社ニュー・オータニ)
ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。発刊から第50号となる2025年5月号は、2026シーズン本選考/2027シーズンオープン・カンパニー/インターンシップ、特集『再考、早期接点 採用と担当者からはじめるこれからのインターンシップ』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly HR AGE 2025年5月号』
Profile


池尻 亮介Ryosuke Ikejiri
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。