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【2026シーズン】夏季インターンシップ後のフォロー施策

RECRUITMENT

Published on 2024/07/26

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売り手市場が続く中、インターンシップを選考につなげていく施策はいよいよ重要度を増しています。今回は2026シーズン夏季インターンシップ後のフォロー施策調査をみていきます。

 

9割の企業がインターンシップ後にフォロー施策を実施

夏季インターンシップ後のフォロー施策実施の有無

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[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26シーズン夏季インターンシップ開催後のフォロー施策の実施の有無が決定している企業様(予定含む)を対象とし、割合を算出。また、「実施あり」のうち不合格/落選者向けへのフォロー施策の実施割合についても算出

 

まず、2026シーズンの夏期インターンシップについて、開催後に応募者へのフォロー施策を行う企業は90.2%、そのうち不合格/落選者へのフォローを実施する企業は23.5%を占めました。

 

 

インターンシップ参加者へのフォロー施策は「選考への早期案内」が最多

具体的なフォロー施策

画像2

[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、26シーズン夏季インターンシップ開催後のフォロー施策の内容が決定している企業様(予定含む)を対象とし、対象者別に割合を算出

 

具体的なフォロー施策としては、選考への早期案内(60.2%)、コンテンツ案内・配信(35.5%)、人事面談(27.1%)などが上位を占めていることが分かります。学生のニーズに対応するためにも、参加者アンケートで意見を集め、その結果をもとに検討するのが効果的でしょう。また、不合格者/落選者のフォローについては、次のインターンシップやイベントなどを案内するケースが多いようです。例えばある企業では、不合格者に対して「今回は席数に限りがあって参加できないかたちとなったが、選考には関係ない。次回のイベントにぜひ来てほしい」といった丁寧なメッセージを送ることで、イベント参加率を高めた事例もあります。

 

◆◆◆

 

上記の調査より、夏季インターンシップで繋がった学生との接点を今後の選考に向けて維持しようとする企業の意向が窺えました。

 

一方で、夏季インターンシップでの母集団形成に苦戦し、これを補うために新規の学生との接点づくりを図る企業も増えています。こうした企業の中には、学生の負担を考慮して土日にイベントを開催するケースも少なくありません。ただし、夏季・冬季と比べて秋季イベントの予約率・参加率は低下する傾向があることも事実です。企業側のマンパワーを考えると、いかに効果的にイベントを企画・実施するかが課題となりそうです。

 

最新の採用ご担当者インタビューはこちら:

・顔写真なし、服装自由……学生の負担を減らし公平を期す 朝日新聞の採用ポリシー(株式会社朝日新聞社)

・コース別採用の導入で専門性と多様性を身に付けるキャリアを訴求。転換期を迎えたキリンホールディングスの採用戦略。(キリンホールディングス株式会社)

・インターン後のフォローで志望度が向上。営業視点を取り入れた旭化成ホームズの「採用ホスピタリティ」(旭化成ホームズ株式会社)


ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2024年7月号は、2025シーズン本選考動向/2026シーズンインターンシップ、特集『母集団から“有効”母集団へ――ターゲットに応じた惹きつけのプロセス』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。

 

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出典:『Monthly HR AGE 2024年7月号』

Profile

池尻 亮介Ryosuke Ikejiri

株式会社ヒューマネージ コンサルタント

信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。


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