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【2026シーズン】本選考プレエントリー/本エントリー推移
RECRUITMENT
今回は、2026シーズン本選考のプレエントリー/本エントリー推移調査をみていきます。
プレエントリー昨シーズン比は5月以前の段階で大きく増加
プレエントリー推移(全体)

[集計対象・算出方法]
26・25シーズンにi-webをご利用いただいている企業を対象とし、対象企業各社の2024年(25シーズン)9月末日時点のプレエントリー数を「100」として、26・25シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)のプレエントリー数の割合を算出
まず、プレエントリー推移をみると、全体では3月上旬時点の累計で86.4%(+5.4pt)となりました。マイページ公開時期の早期化もあいまって、前年5月以前がさらに伸びていることがわかります。一方で、3月上旬時点の時期別は13.3%(▲5.0pt)と減少していました。シーズン全体における採用広報解禁日の活動量は依然として多いですが、早期に動き出す学生が増えていることから、特別感は年々薄れていることが推察されます。
本エントリーも引き続き早期化傾向に
本エントリー推移(全体)

[集計対象・算出方法]
26・25シーズンにi-webをご利用いただいている企業を対象とし、対象企業各社の2024年(25シーズン)9月末日時点の本エントリー数を「100」として、26・25シーズンの10日ごと(上旬・中旬・下旬)の本エントリー数の割合を算出
続いて、本エントリー推移をみると、全体では3月上旬時点の累計で57.4%(+7.8pt)となりました。この時点での増加傾向は、選考の早期開始によるものと考えられます。一方で、学生が選考に参加する企業数は減少傾向であることを考慮すると、最終的な着地は昨シーズンと横ばいになるという見方もあります。
◆◆◆
今回の調査から、プレエントリー/本エントリーとも3月上旬時点では増加していることが分かりました。
企業からは「プレエントリー数は確保できたが、本エントリーまでいかに繋ぐことができるかが課題である」という声がありました。今シーズンの採用目標の達成を目指すために、昨シーズンを踏まえた取り組みを行いながら選考を進めていくことが重要だと言えます。
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ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly HR AGE』を発行しています。2025年4月号は、2026シーズン本選考/25年度キャリア採用調査、特集『内定者フォローのゆくえ』、企業インタビューなどより詳しいマーケット情報やお役立ち情報をお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly HR AGE 2025年4月号』
Profile


池尻 亮介Ryosuke Ikejiri
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
信州大学卒業後、東京学芸大学大学院にで心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。