Marketing Magazine
【新卒採用】「就活ハラスメント」に関する取り組み
RECRUITMENT
今回は、「就活ハラスメント」に関する取り組みについてみていきます。
就活ハラスメント対策として「面接官やリクルーターへの教育・研修(マニュアル含む)」の実施割合が半数以上

[集計対象・算出方法]
i-webをご利用いただいている企業のうち、就活ハラスメントに関する取り組みが決定している企業様(予定含む)を対象とし、取り組みごとの割合を算出
取り組みとして、「面接官やリクルーターへの教育・研修(マニュアル含む)」が56.1%と最も高く、次いで「採用に関するガイドラインの策定・周知」が45.5%となりました。学生との適切な距離感を保つためのリスクマネジメントの一環として、まずは現場への意識啓発と、ルール作りといった体制整備を重視する企業が多いようです。
こうした取り組みが進められている背景には、法改正の動きがあります。2026年10月1日から「求職者等に対するセクシュアルハラスメント」防止のために、雇用管理上必要な措置を講じることが事業主の義務となります。インターンシップや面接などの場において、企業側にはこれまで以上のリスク管理が求められることになります。
対策として、まずは手近なところから始めることも有効です。例えば、30.3%の企業が実施している「個人情報の閲覧・出力制御」について、採用担当者からは「現場社員が学生の電話番号や住所などを不用意に確認できないよう、システム上で閲覧権限を絞っている」といった声も聞かれました。教育や研修を進める一方で、このようにシステムや運用の見直しによってリスクを抑える取り組みも、手軽かつ効果的な対策と言えます。
◆◆◆
今回の調査から、就活ハラスメント対策として「面接官やリクルーターへの教育・研修(マニュアル含む)」を行っている企業が最も多いことがわかりました。
学生が安心して選考に臨める環境を整えることは、企業の社会的責任であると同時に、企業の信頼感を高める重要な要素です。迫る法改正を契機に、自社の状況に合わせた実効性のある対策を講じていくことが、今後の採用活動において不可欠になるでしょう。
最新の採用ご担当者インタビューはこちら:
・グループ横断体制で進める健康経営──パーク24グループの職場改善の取り組み(パーク24株式会社)
・受検率90%以上を実現 MNインターファッションのストレスチェック運用の工夫(MNインターファッション株式会社)
・わずか3年で内定辞退率・離職率を大幅改善。エームサービスが挑むコンピテンシー採用(エームサービス株式会社)
ヒューマネージでは、毎月の採用動向をまとめた『Monthly Humanage Report』を配信しています。2026年6月号は、2027シーズン本エントリーの条件と採用充足状況、2027シーズン内(々)定辞退者の特徴と傾向、2028シーズン夏季インターンシップの受付方法、「就活ハラスメント」に関する取り組み、2026年度キャリア採用計画と面談の実態について最新トレンドをタイムリーにお届けしています。レポートの詳細、ダウンロードは以下よりお願い申しあげます。
出典:『Monthly Humanage Report 2026年6月号』
Profile
池尻 亮介Ryosuke Ikejiri
株式会社ヒューマネージ コンサルタント
信州大学卒業後、東京学芸大学大学院で心理学を専攻。その後、政府機関における学力調査等の分析に従事。ヒューマネージ入社後は、採用活動に関する企業動向を中心としたデータ分析・統計の業務を主担当とし、企業の支援を行っている。





