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Interview

創業140年、次なる革新を求めて。
「常に時代の一歩先を行く」経営姿勢の体現

Published on 2021/04/19

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Profile

相模 咲子Sakiko Sagami

セイコーホールディングス株式会社
人事部

2012年、セイコーホールディングス株式会社に入社、人事部へ配属。人材育成、女性活躍推進等に携わり、現在は採用の主担当者として採用戦略の立案から推進まで手がける。

セイコーといえば、日本の腕時計産業における不動のリーディングカンパニー。ムーブメント製造まで自社で一貫してまかなう世界有数のマニュファクチュールとしても知られ、2021年には創業140周年を迎える老舗企業でもあります。しかし実はセイコーグループが手がけるのはウオッチ事業だけではなく、電子デバイス事業、システムソリューション事業、クロック事業、小売事業、スポーツ計時計測と多岐にわたります。そしてこの多彩なグループの持株会社として、連結経営管理を担うのがセイコーホールディングス。創業140周年という節目を迎えた今、「常に時代の一歩先を行く」という創業者の経営姿勢を継承し、革新を志す同社の採用戦略とはどのようなものか。人事部の相模咲子様にお話を伺いました。

人材採用にも貫かれた、「品質」へのこだわり

一般的にはセイコー=時計のイメージが強いですが、セイコーグループは時代と共に事業領域を広げ、現在では多岐にわたる事業を展開されているのですね。

はい、ウオッチ事業やクロック事業、小売事業の他に、電子デバイス事業やシステムソリューション事業も手がけています。事業領域は大きく変化しているものの、創業以来「時」を軸としたビジネスモデルということは変わりません。

と、言いますと?

当社は1881年に服部金太郎が興した輸入懐中時計の小売業からスタートし、その後国産初の腕時計の製造、1964年の東京五輪での公式計時、世界初のクオーツ腕時計製造など、時計の分野で様々な「日本初・世界初」を実現してきました。そして現在手がけている電子デバイス事業も、時計製造において培ってきた技術・ノウハウから派生的に生まれたものです。また近年注力しているシステムソリューション事業においても、ネットサーバ上での時間管理システムなど「時」にまつわるサービスを扱っており、やはり当社の伝統の延長線上にあります。

「時」を軸とした革新の連続が、セイコーの伝統であるということですね。

おっしゃる通りです。当社は創業140周年を迎えるにあたり、創業者 服部金太郎の遺した「常に時代の一歩先を行く」という言葉を改めてクローズアップしました。採用活動においても、オンラインでバリエーション豊かなプログラムを新設するなど、過去の踏襲ではなく、常に一歩先へ目を向けて行く姿勢を採用活動にも取り入れています。

貴社への企業イメージとして「信頼」や「品質」がありますが、意識していることはありますか。

ありがとうございます。確かな品質というのは、セイコーを象徴するもののひとつです。たとえば当社は世界でも数少ないマニファクチュールですが、これも完璧な品質を担保するためのこだわりです。品質の追求は当社の全社員が共有する目標であり、私たち採用チームも例外ではありません。たとえば学生の皆さんとのマッチング精度を高めるため、説明会にせよ、インターンシップにせよ、可能な限りの情報開示を行い、内定辞退や入社後の離職を未然に防いでいます。

各種媒体で注目を集める、学生目線の採用戦略

情報開示を行う意図について、ご説明いただけますか。

当社は持株会社ですので、グループの事業会社以上に採用人数を絞らなければなりません。その分当社とマッチする人材を確実に採用する必要があるので、背伸びせずありのままの姿を伝えるよう意識しています。二次面接から役員が入り、最終面接は社長が参加していることも、企業対応募者のマッチング精度を高めている一因かと思います。

役員は最終面接で登場するという企業が多い中、なぜそのような施策をとられているのでしょうか。

個々の役員が採用に深く関心を持っており、中期経営計画の中でも「人材戦略」を目標達成に向けた取り組みとして重視し、「採る」「育てる」「活かす」の好循環によるグループの持続的な成長を目指しているからです。

役員や社長と入社前に会って話ができるのは、学生にとっては企業を知る上で恵まれた機会ですね。

私がかつて当社の選考を受けたときにも、面接で社長に会えることに驚きましたし、会社が人材採用を大切にしていることがわかり、感激したのを覚えています。そして面接だけでなく、当社の選考は学生目線に立つことに注力しています。

どのような施策において、「学生目線」が表れているのでしょうか?

インターンシップは自社PRに終始するのではなく、学生の就活に資する内容を毎年工夫して考えています。たとえば企業分析の方法を伝えるイベントでは、「セイコーグループ各社の人事担当者が登壇して、各社の属する業界を比較する」という構成をとりました。当社の場合グループ内に製造、IT、小売といった多彩な業種の企業があるため、セイコーグループを知ると同時に、一度にいろんな業界を研究できるメリットがあります。

効率的に就活ができる、親切なコンテンツですね。

効率も私たちの重視するところです。今年のインターンシップはオンラインで開催したのですが、開催時間を1時間半に凝縮しました。

1時間半とは、かなりコンパクトですね。

学生の皆さんには貴重な時間を大切に使ってほしいという思いから、専門の業者さんと協力して綿密に企画を練りました。時間は短くとも、学生のためになる情報をふんだんに盛り込んだ内容に仕上がったと思います。

採用説明会はさらに短く、1時間のオンラインプログラムを企画しています。対面と異なり、オンライン上で高い集中力を保つのは難しい点を考慮し、飽きのこない内容となるよう工夫を重ねています。

学生からの反響はいかがでしたか?

ありがたいことにとても好評でした。客観的な評価では、リクルートキャリア社の就職白書でも取り上げていただきました。インターンシップは2014年から実施しているのですが、毎年学生目線に立ってブラッシュアップを続けてきましたので、その成果なのかな、と思います。

やはり、内定者の多くはインターンシップ参加者なのですか?

いえ、実はそうでもありません(笑)。それでも、学生の役に立つ企画にこだわり続けたいです。もしご縁がなくても、ここで得た気づきが就職活動や、その先の時間で活きていれば嬉しい限りですし、セイコーという企業を消費者ではなく就職目線で知っていただけることに大きな意味を感じています。

精度の高い採用戦略で「三年以内離職率0%」を実現

選考フローにおける学生との接点づくりでは、どのような工夫をされていますか?

当社の採用における最大の強みは「人材」だと思っています。事実、内定者の多くは入社の決め手に「社員の人柄に惹かれたから」という理由を挙げてくれています。今期はオンラインで先輩社員が登壇するプログラムを増やし、選考フローの中では座談会など社員と自由に話せる機会を設けたりして、当社の社風を知っていただけるようにしています。

セイコーホールディングスの社員の魅力は、どういった点にあると思われますか?

手前味噌ですが、誠実な人が多いということでしょうか。採用の場では、等身大であることを大切にし、決して嘘をつかないよう心がけています。座談会や面談などの場で学生と接するときも、自分たちを良く見せることなく、正確に事実を伝えることを第一にしています。そのおかげか、入社後にギャップを感じてつらいという事例はほとんど聞きませんし、対象者自体は少数ではありますが、入社三年以内の離職率は0パーセントです。

0パーセントというのは驚異的な数値です。透明性の高い情報開示と、慎重で精度の高い採用選考の成果ですね。今後の採用戦略について、目標や展望をお聞かせいただけますか。

世界中が激動の時を迎える中、環境もめまぐるしく変化し、日々改善が求められています。採用においては、学生目線に立つことを忘れず、過去の踏襲ではなく常に時代の一歩先を行くような施策を変わらず講じていきたいですね。また、当社のグループスローガンとして、「時代とハートを動かす」という言葉が掲げられています。ここには、高い品質や性能を備えた「時代を動かす」製品を提供するだけでなく、人々の「ハートを動かす」活動にも積極的に取り組んでいきたい、という思いが込められており、当社セイコーホールディングスでも注力しています。

ハートを動かす活動とはどういうものでしょうか?

当社では、スポーツや音楽・文化活動を通じて、ブランディング活動を展開しています。

スポーツ領域では、スポーツ大会への協賛や所属アスリートによる陸上教室の開催、音楽・文化活動領域では、震災復興応援コンサートの開催や若手ジャズ・ミュージシャンの育成支援などです。こうした活動を通して人々の心に響く豊かな時を提供できればと考えています。今後の採用活動では、ブランド価値向上への取り組みなど、今までとは違う一面も学生の皆さんに見ていただきたいですね。そのためにはさらに当社の「人材」を活かした採用活動を展開する必要があり、OBOG訪問などの施策も強化したいと考えています。

最後に、セイコーホールディングスの採用担当としてどのような点にやりがいを感じられているか、教えていただいてよろしいですか。

創業以来の「常に時代の一歩先へ」という精神は、人材採用の現場にも受け継がれていると感じます。実際、採用チームは少数のメンバーで構成されており、社長をはじめ経営陣と密に人材戦略を確認しつつ、自由に新しい企画を立案・実行することができています。持株会社という性質上、グループ全体を俯瞰し、各社のメリットを公平に追求しなければならないところは難しいですが、グループ各社の社員と協力して採用に取り組むやりがいは当社ならではだと思います。そして、セイコーグループの中枢で働くこうしたやりがいは、人事だけではなく、当社の社員全員に共通するもの。採用活動で出会う学生の皆さんに、その魅力をしっかり伝えていきたいです。

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